
『茂木さん優勝!物語』、その4、です。
9、14番パー4(ハンディキャップ1)
中継ホール1ホール目の14番。距離が長く、グリーン手前の
バンカーがよく効いていて、ハンディキャップ1と今大会最難関
ホールです。ここをパーで抜けれるかどうかは次の2オン可能な
パー5に臨む心境も考えると非常に重要です。しかも3つ巴の
優勝争いとなると、その重要性は極限まで高まります。
そして、実際に、ここが勝負の分かれ目となりました。
セカンドで3人ともグリーンを捉えることができず、山口さんは
左バンカーのさらに左のラフ、美枝さんと茂木さんは左バンカー。
さすがに容易にパーオンはさせてくれません。
勝負のバンカーショット。まず美枝さんがナイスアウトするも
ボールはピンを過ぎて右下へ。茂木さんはふわりと上げて左下へ。
微妙なフックラインを沈め切れなかった美枝さんに対して、
茂木さんはしっかりと決めて、小さくガッツポーズ。
まさに、ナイスパー。
このパーが次の15番からの怒涛の攻めに繋がっていきます。
10、15番、16番、17番
ここからの3ホールは、みなさんTVで御覧になった通り、
信じられない展開となりました。
キャンベルさんとトップタイ-6で迎えた15番パー5。
ほとんど全員の選手が2オンを狙うこのチャンスホールで、
ぜひともバーディー以上が欲しいところで・・・イーグル。
結構いやらしい16番打ち上げのパー3で・・・バーディー。
そして17番で・・・バーディー。
3ホールで4つ伸ばして一気にー10でダントツのトップ!
この時の雰囲気を的確に表現する言葉を僕は知りません。
敢えて言うなら、神がかり。
15番の切れそうで切れなかった長ーいパットのボールが消えた
瞬間。そしてアドレナリンが出たのかピン奥に付けてしまった
16番&17番の下りのスライスラインでボールが消えた瞬間。
もう、絶叫でした。そして、泣きそうでした。
ものすごいプレーとニコニコととても楽しげな茂木さんの笑顔。
信じられないものを見たギャラリーの興奮。それらが渾然一体と
なった不思議な雰囲気。正直グッとくるものがありました。
おまけにこのあたりでは関係者の方と近くにいたので、何度も
何度も一緒に喜び合いあうことができ、みなさんの興奮が直に
伝わってきて、なおさらグッとくるものがありました。
11、応援
この時、茂木さんの応援をしていたのは、関係者やギャラリー
だけではありませんでした。
16番ではピンクのウェアを着た選手が息を切らしてグリーン横
まで走ってきました。同門の有村智恵さんです。
「茂木さんが・・・。」
と言って茂木さんのお母さんの隣に立つと、感極まっている
お母さんに抱きかかえられるようにして移動し、そしてそのまま
最後までずっと応援していました。
さらに17番では元・同門の日下部智子さんが御家族と一緒に
応援していました。こちらは少し後ろの方から観ていましたが、
チーム時任の一員の応援は、きっと茂木さんの心に届いていた
でしょう。
【茂木さん優勝!物語⑤ に続く】