July 24, 2004

E4:[観戦記] 目次

EURO2004”生”観戦記、全18章。

新規カテゴリを作ってそちらに移動しておきましたので、少し見やすくなったかもしれません。

あと、遅ればせながらですが、目次を付けてみることにしました。

E4:[観戦記] 1.序章
E4:[観戦記] 2.ポルトガルへ
E4:[観戦記] 3.2日目
E4:[観戦記] 4.グループD最終節前
E4:[観戦記] 5.ドイツvsチェコ
E4:[観戦記] 6.3日目
E4:[観戦記] 7.準々決勝①前
E4:[観戦記] 8.ポルトガルvsイングランド
E4:[観戦記] 9.ポルトガルvsイングランド 延長
E4:[観戦記] 10.ポルトガルvsイングランド PK戦
E4:[観戦記] 11.準々決勝①後
E4:[観戦記] 12.準々決勝①後 市街
E4:[観戦記] 13.4日目
E4:[観戦記] 14.準々決勝②前
E4:[観戦記] 15.フランスvsギリシャ
E4:[観戦記] 16.準々決勝②後
E4:[観戦記] 17.日本へ
E4:[観戦記] 18.終章
E4:[観戦記] あとがき

これでさらに見やすくなるとよいのですが・・・。

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July 15, 2004

E4:[観戦記] あとがき

ついに書き上がりました。EURO2004”生”観戦記全18章

書き始めた時にはこんなに長くなるとは全く思っていなかったため、途中でこれ本当に終わるんかなと不安になりつつも、どうにかこうにか終章までたどり着くことができました。

改めて読み返してみると、文章の時制も視点もですます調も統一されておらずバラバラで、しかも文章のスタイルや流れもかなり無茶苦茶で、お世辞にも読みやすいとは言えない読み物になっています。自分の文章力の無さと小説家の方々の偉大さをつくづく思い知らされました。

そんな拙い読み物にも関わらず、最後までお付き合いいただいたみなさん、本当にありがとうございました。最初から最後まで読んでいただいたみなさん、もしひとりでもおられましたら、心の底からありがとうと言わせていただきます。

願わくば、この読み物を読んだみなさんに、欧州フットボールの熱狂と興奮と感動が少しでも多く伝わって、欧州フットボールと現地”生”観戦に興味を持つ方がひとりでも多く増えますように。

どうもありがとうございました。

追伸:
 最後のポエム、やっぱし少しこっ恥ずかしいですね・・・

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E4:[観戦記] 18.終章

色とりどりのシートを持つ芸術的なスタンド
黄色と緑に彩られた美しい屋根
スタジアム全体と綺麗な調和を見せる緑のピッチ
その上で躍動する赤と白の選手たち
ファインボレーと美しいFKそして鋭いドリブル

天空にのびる真っ赤なスタンド
美しいラインを描く真っ赤な屋根
鮮やかなコントラストを見せる緑のピッチ
その上で躍動する赤緑と白の選手たち
反転とヘディングとミドルと反転そして運命のPK

歓喜のあまり市街地に繰り出した市民たち
いくつもの広場を埋め尽くした人・人・人
街一番の大通りを埋め尽くした人・人・人
国旗をなびかせクラクションをかき鳴らす車・車・車
いつまでも続く歓喜の歌声と歓声とサンバのリズム

俯瞰で見てもやはりセンスを感じさせるスタンド
整備用の通路までも美しくデザインされた屋根
ブーイングと歓声に包まれる緑のピッチ
その上で躍動する青と白の選手たち
たった一度の綺麗なそして残酷なヘディング

これが、欧州選手権
これが、EURO2004
これが、僕がポルトガルで見てきたもの
これが、僕の心に深く刻み込んで決して忘れないもの

ありがとう、ポルトガル。

<< 完 >>

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July 11, 2004

E4:[観戦記] 17.日本へ

最終日。日本へ出発です。集合はAM4:00ホテルロビー。

・・・っておいおい。いやまぁ一応みんな時間通り集まってましたけど。

バスに乗り空港へ。まだ開いてないチェックインカウンターの前で待つこと十数分、AM6:30ミュンヘン行きのルフトハンザにチェックイン。この時成田まで一気にチェックインし、全て通路側の座席を確保。ほっ、よかった。来るときは全部窓側でおまけにミュンヘン行きの隣のオヤジが最悪でエラい目におおたんや。通路側確保万歳。

フライトまで少し時間があるので、その間に最後のポルトガル現地スポーツ紙を買おうと思って空港内を探します。

あれ?店、せんぶ閉まってるやん。

はぁ、朝早すぎたのねん。毎日買ってた現地スポーツ紙「レコルド(Record)」の買い収めするつもりだったのに、残念。1面の記事が何か、楽しみにしてたのに。ギリシャでもフランスでもないことに100ユーロ賭けてたのに。いや心の中で、ね。

ここでホテルが準備してくれた朝ごはん(サンドイッチとリンゴとネクター)を食べ、しばらくしてセキュリティチェックを抜けて搭乗ゲートへ。まだ1時間くらいあるんだけど、この搭乗ゲート、、、

寒い。寒いよ。寒すぎるよ

こんなとこに1時間もいたら絶対今さらにして風邪引くので、構内をうろうろして、もう少し明るくてかなり暖かいところを発見。おまけに開店前のカフェの座席から、搭乗予定のルフトハンザ機と発着案内板がよく見えます。はい、時間つぶし場所確定。本読みながら待ちます。

やがて館内放送が流れ、案内板がBoadingになったのを確かめて、搭乗ゲートに移動し、通路側座席に着席。うつらうつらするも寝てしまうほどでもなく、機内食食べたり本読んだりしてるうちに3時間が経過し、ミュンヘン到着。

ここで次の便の乗継まで、なんと5時間。さて、どうしたもんか。とりあえず着いたGウィングをうろうろしてお土産探し。さすがにここまで来るとポルトガルのお土産なんて何にも置いてないので、仕方なくドイツのチョコを購入し、ヨーロッパ土産ということでごまかそうと思案。

あと、ガゼッタ・デロ・スポルトも買いました。もちろん自分用。これは、まぁ一応、欧州サッカー観戦の基本だし。

そのうち昼時になって、レストランでシーフードパスタを食べたんだけど、これは結構うまかった。あとこのウィングにはコーヒーサーバーが置いてあってタダで飲めます。こんなの、珍しい、よね。レストランだと3ユーロなのに、その近くでボタンを押せばタダ。現地の白人さんももちろんタダコーヒー飲んでました。はい。

その後、空港内乗り継ぎのパスポートコントロールを通り抜けて、Hウィングに到着し、再びうろうろし、見るものもなくなったのでベンチに座って読書。やがて眠くなってきたので、かばんを枕にして横になり、ちょっとだけ目を閉じて眠気を追い払うぞ。

・・・

・・・・・zzz

ハッ!

えっ!ええっ!

おいお前、寝てたんか?もしかして寝てたんか!?外国の空港でなんの防犯グッズもなしで寝てたんか?まさか爆睡してたんか?お前、何考えとんねん?そんなに襲われたいんか?そんなに盗まれたいんか?

・・・はい、目一杯自分に突っ込みいれましたよ。海外旅行の際には決して油断するな、日本とは根本的に全然ちがうんだから、防犯意識だけは常に高めておけといつも自分に言い聞かせてきてたのに、この体たらく。いやぁ、危ない危ない。身の回りをチェックしたけど何もなくなっていないようで、ほっと一息。よかった。本当によかった。

しかも起きたらすでに搭乗開始しててビックリ。慌ててゲートに向かい、座席に着いてほっと一息。いやぁ、ホントにやばかった。いろんな意味で。

しばらくしてエアバスがミュンヘンを離陸し、あとは一直線。成田到着後レンタル海外携帯を返却し、ユーロを円に戻し、バスで羽田に移動して、全日空機(ガラガラだった!)で伊丹に飛んで、モノレールと阪急を乗り継いで、自宅に到着。

おかえりなさい。

ただいま。無事帰ってきました。

<<18. 終章 に続く>>

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E4:[観戦記] 16.準々決勝②後

試合終了のホイッスルが鳴った後、30分くらい席から立ち上がることができませんでした。とにかくショックで。

いったい何が起きたのだ?
今俺の目の前で起きたのは一体何なのだ?
あの青いヤツらはフランス人ではなかったのか?
ジダンはどこにいたのだ?
アンリやトレセゲは何をやっていたのだ?
テュラムやデサイーは何を突っ立っていたのだ?
今見たのは欧州選手権の決勝トーナメントではないのか?
今見たのはディフェンディングチャンピオンの準々決勝ではないのか?
俺は本当に欧州選手権の準々決勝を見たのか?
あああぁぁぁ・・・。

かなり時間が経ってからようやく顔を上げ、ガラガラになったスタンドをうつろに見下ろしていたら、あるフランスサポーターと目が合いました。

あ~ぁ、あかんかったな。」

アイ・コンタクトで、日仏交流が果たせた瞬間でした。シンクロニシティ、でしょうか。

そしてお互いに軽く首を振るととぼとぼとスタンドの急な階段を下りていき、通路に出る前に少し立ち止まると、しばらくピッチを見下ろし、スタンドの屋根を見上げ、スタジアム全体を目に焼き付けると、

アディオス!ユーロ!!

と心の中でつぶやくと、ホゼ・アルバラーデを後にしました。

地下鉄に乗り盛り上がるギリシャサポーターを横目に市街地中心部の駅で降りると、いちおうロッシオ広場の様子を見に行きます。昨日があんなんだったし、今日もすごいことになってんちゃうか?と期待しつつ。

・・・

誰も、いませんでした。
ギリシャサポーターも、フランスサポーターも。

・・・

やれやれ、よくもまぁこれだけEURO2004を盛り下げてくれたもんだな。えぇ、ギリシャよぉ、レーハーゲルよぉ。

お前ら、最低だよ。けっ。

もういい。明日は朝早いし、とっとと帰って寝るっ。

<<17. 日本へ に続く>>

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E4:[観戦記] 15.フランスvsギリシャ

ピピーッ!試合開始です。

はい、前半終了です。

45分間、何にも起きませんでした。もしTVで見てたらもう少し細かい見せ場があったのかもしれませんが、現地でしかも非常に高い位置から見てる限りでは、ホントになーんにもない、ただなんとなくボールが動いて、なんとなく45分が過ぎただけでした。

試合前に期待していたフランスのジダン&アンリ&トレセゲ、そしてピレスが織りなすファンタジックなコンビネーションは一度も見られることなく、ギリシャも攻めるでもなく何をするでもなく。

そして、前半終了時のサポーターの反応は、大ブーイング

当然だな。こんなつまらん試合を見せられて納得するわけがない。こんなんが欧州選手権のディフェンディング・チャンピオンの試合と言われても納得するわけがない。

しかしこの試合は決勝トーナメント。このまま引き分けてで終わっていいわけがないので、後半はもっと動きのある面白い展開に期待しましょう。うん。

が、後半開始からも相変わらずの展開が続きます。をいをい。お前ら勝つ気あんのか?

後半20分。ギリシャの右サイドのパス交換からすすっと誰かが抜け出します。そしてフリーでクロスが上がります。

ん、これは・・・。

綺麗なカーブを描いて落ちたボールの先には、ギリシャの選手がいました。

むむ、これはぁ・・・。

どかん!

あ・・・あぁ、入っちゃったよ・・・。

両手を突き上げて喜びを爆発させるギリシャサポーター。一気に沸きあがるスタジアム。がっくりと椅子に崩れ落ちるフランスサポーター風日本人1名。

確かに実に綺麗なクロスと綺麗なヘディングでした。クロスが上がった瞬間にやられたなと思いましたもん。バルデスも一歩も動けなかったし。

さあこれでフランスは攻めるしかありません。新・シャンパンサッカーは、ここから本領を発揮するはずです。

まずはモナコで活躍したジェローム・ロテンを投入し、サイドの活性化を図ります。そして鮮やかなパス交換からギリシャゴール前に迫る・・・はずなんだけど・・・迫る?迫らない?迫らない!全然迫らない!!

おい、お前ら何やっとんねん!!とっとと攻めんかい!!

あぁ、もうあんまし時間ないぞ。はよ攻めろって。

おっ、アンリがいい形で左サイドに流れたぞ。そして・・・シュート!?

んっ・・・

あぁ・・・。ちょっと外れたぁ。ちょっとだけなんだけど、とにかく外れたぁ。外れたったら外れたぁ。

だめだぁ・・・

ピッピッピィー。試合終了。あーぁ。終わっちゃった。

<<16. 準々決勝②後 に続く>>

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July 07, 2004

E4:[観戦記] 14.準々決勝②前

3時間前に起きて、フランスTシャツを着込み、青いリュックにタオルマフラーを突っ込むと、チェコ戦と同じホゼ・アルバラーデ・スタジアムに地下鉄で移動。ちなみに地下鉄内は、ギリシャ・サポーター優勢。

入り口ではもちろんCarlsbergのブースで毛のついた帽子を入手。さらに隣の列に並んで別のゲームで携帯を首から下げるやつかCarlsbergの緑のキャップを狙ったんだけど、当たったのはまたしても毛のついた帽子。まぁしゃあない。さっきは青白のをもらったんで、今度は赤白をくれ。2つ重ねてかぶれば赤白青のトリコロール、すなわちフランスカラーの出来上がり。うん、これはこれでなかなかイケてるような気がする(のは俺だけ?)。

トリコロール毛帽をかぶり、タオルでくるんで隠したペットボトルをセキュリティチェックで摘発&徴収されつつゲートをくぐり、案内人に場所を聞き、階段をトコトコ上がり、さらに案内人に場所を聞き、さらに階段をトコトコと上がります。着いたのは、メインスタンド最上段、後ろから10列目くらい。もう汗だくです。周りに誰もいないのをいいことに、Tシャツを脱ぎ上半身裸になってクールダウンしながら、座席からの見晴らしをチェック。

う~ん、今度はモニターの上1/4くらいが屋根の陰で見えん・・・ぞ。昨日といい今日といい、帰ったら旅行会社に文句言ってやろ。

クールダウン完了後、スタジアム内部をうろうろしたり全体の写真を撮ったりして時間つぶし。サポーターの数はと、う~ん、ギリシャが優勢だなぁ。なんでだ?当然フランスが優勢だろうと思ったんだけど。やがて、フランスとギリシャの選手がピッチに出てきて練習を始めると、ギリシャ・サポーターがその数だけではなくその声量そして勢いでもフランス・サポーターを圧倒。やるなぁ、ギリシャ・サポーター。

それにしても小っちゃい。フランスの選手もギリシャの選手もとにかく小っちゃい。さすがは4階席ほぼ最上段。よーく見ないと誰が誰だかさっぱり分からん。でもこれだけ上から俯瞰で見れば、ポルトガルvsイングランド戦で分からなかった、フォーメーションとかラインコントロールとか全体の連動性とか戦術とかがよく分かりそう。ちょっと期待。

おっ、選手が出てきました。一列に整列し、まずはギリシャ国歌斉唱。サポーターはものすごく歌ってます。そしてフランス国歌斉唱。あぁ、ついに来ました、この瞬間。フランスW杯で高らかに歌われるフランス国歌のかっこよさにシビれて以来、フランスのタオルマフラーを天高く掲げて、スタジアム中に響き渡る「ラ・マルセイエーズ」に合わせて大合唱するのは、大いなる夢だったのです。それが、今。ついに。

♪じゃんじゃじゃんじゃんじゃんじゃんじゃーじゃじゃん、じゃじゃんじゃ、じゃんじゃーんじゃっじゃじゃーん♪

高らかになる前奏に合わせて、タオルマフラーを高く高く掲げて、大きく息を吸います。

♪にゃーにゃにゃっにゃっにゃ、わーわわっわっわ、おーおおっおっお、うーうーうー、・・・、にゃっ!♪

・・・・・

いやそりゃまぁそこまで思い入れがあるなら歌詞くらい覚えとけよって意見もあるでしょうが、ねぇ、フランス語なんて分かんないもん。適当です、テキトー。雰囲気ですよ、ふ・ん・い・き。

そんなわけで、感動の余韻に1人ひたっている間に、選手たちは試合前撮影を済ませてピッチに散っていき、後は試合開始のホイッスルを待つばかり。

<<15. フランスvsギリシャ に続く>>

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E4:[観戦記] 13.4日目

ずーーーーーっと、寝てました。

朝ご飯だけは無理矢理起きて食べたけど。もったいないし(←関西人)。

食ったらまた、ずーーーーーっと、寝てました。

<<14. 準々決勝②前 に続く>>

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July 06, 2004

E4:[観戦記] 12.準々決勝①後 市街

広場をひとつ抜け、てくてく歩いてさらに大きなロッシオ広場に到着。

そりゃもう大騒ぎです。ふと見ると、けっこう高い噴水に一人の青年が登ってポルトガル国旗を掲げようと悪戦苦闘中。旗が濡れてひっついちゃうのでなかなかうまくいかず、ついに綺麗に掲げれた瞬間には本人も大喜び、周囲で固唾を呑んで見守っていた群衆も大喜び。ポル・トゥ・ガル!ポル・トゥ・ガル!の大合唱が沸き起こります。みんなすごく嬉しそう。

人の流れが旧市街方向に向かっているを見つけてそちらに移動。こちらは大小取り混ぜた集団が歌を歌いながら練り歩いています。もちろんそのほとんどがポルトガル・サポーターで、道端のレストランでしょんぼりと食事をしているイングランド・サポーターを見つけると、その前に行ってポルトガル国旗を振り回しながらますます盛大に歌いまくります。おいおい、大丈夫か、一触即発ちゃうんか?と心配するも、茫然自失のイングランド・サポーターに反撃する気力はなくボーっと薄ら笑いを浮かべて見ているだけ。うん、これなら大丈夫そう。

一旦ロッシオ広場に戻ると、広場の周辺をグルグルと行進する人並みを発見。しばらく様子を見て特に危険はなさそうだと判断するとこの行進に紛れて広場を一周。2周目に入ろうとした時、行進の一部が横にそれて行ってるのに気付いてそちらに移動。

お・・・

なんじゃこりゃあ!!!(←故・松田優作風に)

リスボン一の大通り、リベルダーデ大通りを埋め尽くす、見渡す限りの人・人・人。緩やかな上り坂ではるか彼方まで見渡せる通りを、路面が全く見えないほどに埋め尽くす数え切れない人の群れ。

そうか!さっきのはまだまだ甘い。これ、これこそがフランスW杯で地元フランスが優勝した後シャンゼリゼ大通りが歓喜する人々に埋め尽くされたという、まさにあれなのか!おぉ!とんでもないぞ、これは!とんでもない現場にいるぞ、俺は!!・・・そう、

事件はTVの中で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!!(←織田裕二風に)

よく見ると通りの右半分は向こう向き、左半分はこっち向きの人の流れになってます。なるほど、みんなぐるぐる回ってるんだな、たぶん。まさかスタジアムから歩いてきたわけではないだろうし。よし、これも交じろう。交じるべきだ。交じるぜ!うぉー、ポル・トゥ・ガル!ポル・トゥ・ガル!

みんなと一緒に歩きながら横を見ると、この通りの側道を埋め尽くす車・車・車。クラクションをかき鳴らし、ハコ乗りのお姉さんを乗せ、荷台に野郎共を満載した車の群れ。

すげえ、すげえよ、これも!

で、興奮状態でずーっと歩いてみたものの、いつまでたっても折り返し点にたどり着きません。あれー?もうちょっと先かなぁ、でもどこまでもどこまでも人だらけなんだけど。向こうの方に公園が見えるからあそこが折り返し点かなぁ。ま、もう1ブロック行ってみるか。うーん、やっぱり終わらないよ。公園にも着かないし。よし、もう1ブロック行ったら戻ろう。ふぅ、こりゃダメだな。というわけで退却開始。まだまだ盛り上がってるんで、ちょっともったいないけど。

中心に戻るのは下り坂なわけで、ものすごく歩いてきた気がしたその距離を意外とあっさりと走破(歩破?)し、ロッシオ広場に帰還。時刻はAM1時半。まだまだ盛り上がってます。広場の中心のモニュメントには無理矢理登った人達が張り付いて、ニコニコと広場の群集を見下ろしながら、たまに盛大に歌ってます。その周りでは、ゴミ箱をボコボコ叩いてサンバのリズムを刻む2、3人の周りを囲んで踊り狂うサポーター達。

広場のベンチの腰掛けてしばらくボーっと眺めて、もうすぐ2時だしそろそろ帰ろうかなぁ、でもまだまだ盛り上がってるしもったいないなぁと悩んだ末、よし、最後にもう1回だけリベルダーデ大通りを周回してきて、それで帰ろう、と決心。再びリベルダーデ大通りに戻ります。

さっきよりは少し人の少なくなったリベルダーデ大通り。さっきは側道しか走れなかった車が少しだけ通りにも進入し、大声で叫び、歩いてる人とシンクロしながら、ゆっくりと走り抜けて行きます。この頃には、すっかり気持ちよくなって、スポーツショップのおまけでもらったラッパを周りの車のクラクションや歌ってる人に合わせて吹き鳴らす日本人が1人。少し隙間のできた通りで、みんなが投げ捨てたビールの空き缶や空き瓶(危ねぇよ)を蹴りまくってるのを見ながら、ずんずん歩いていきます。もう1ブロックだけ、もう1ブロックだけと思いつつもやはりこの場を立ち去るのは非常に惜しく、どこまでも歩いていきます。

やがて遠くに見えていた公園(なんとか七世公園)まで到達。やはりここが折り返し点だったようです。ここではなにやら事件があったようで、途中横を走り抜けていったパトカーが集まって何かやってました。ただし詳細は不明。そう言えば、途中にはバンバン!ってすごい音を立てて走ってた2人乗りバイクをポリさんが止めて、何か違反切符切ってました。それに気付いたサポーター達が集まってきて一斉にブーイングをするも、やはりお上はちょっと怖いのか、しばらくしてすーっと解散してました。かわいそうに。

一息ついてからいよいよ復路にかかります。本当にこれが最後の最後です。この雰囲気を全身で感じ、体中に染み渡らせるぞ。自らにそう言い聞かせると、ゆるい下り坂をゆっくりと下り始めます。さらに人が少なくなって来たとはいえ、歩いてる人達、たまに進入してくる車に乗った人達はまだまだ熱狂的。クラクションと歌声と叫び声をじっくりと味わいながら、ゆっくりと歩き続けます。この頃になると1人で歩いてる日本人はさすがに不思議そうな目で見られますが、それでもその格好を見てポル・トゥ・ガル!と声を掛けてくれる人もいたり。幸せうん、幸せだ

そのうちパトカーが通り上の人々を駆除し始め、普通の車が通りに戻ってきた頃、ロッシオ広場に到着。時計を見るとAM3時。広場をひとしきり歩いて最後の余韻を楽しんだ後、ホテルに帰還。

はー、さすがにちょっと疲れたなぁ、でも楽しかったよ。ホントに楽しかったよ。最高に楽しかったよ。おやすみ。zzz・・・

<<13. 4日目 に続く>>

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E4:[観戦記] 11.準々決勝①後

ポルトガルの劇的な勝利に沸きあがるルス・スタジアム。

この雰囲気を味わいつくさねば。心ゆくまで。そう思い席を立つと、人の流れに逆らってメインスタンド1階席の最前列に向かって移動開始。傷心のイングランド・サポーターの抜けたスペースを渡り歩き、喜びを爆発させているポルトガル・サポーターを横目で見ながら少しずつ前進。ふとスタジアムを見上げると、イングランド・サポーターが抜けた座席の色と、乱舞するポルトガル・サポーターで、まさにルス・スタジアムは真っ赤に染め上げられていました。素晴らしい

途中でポルトガル・サポーターが集団で大喜びしているエリアに気付いて、そちらに移動。よく見るとスタンド最前列にカメラがあって、その前で騒いでいるようだ。うん、これは交ざるしかない。やがて集団の端っこに交じって、RUI COSTA⑩のユニフォームを着てタオルマフラーを振り回す日本人が1人。さすがに集団のど真ん中、カメラの真ん前に行くだけの度胸はないけど、それでも十分楽しい。カメラマンもニコニコしながら微妙に向きを変えるもんだから、その度に集団が移動して大騒ぎ。楽しい実に楽しい

たっぷり30分はそうしていたでしょう。やがて周りがだいぶ落ち着いてほとんど空席となり始めた頃。カメラ片手に2人連れの日本人が横を通り過ぎて最前列に行き写真を撮ろうとしているのが目に留まり、撮りましょうかと声を掛け、代わりにこちらも撮ってもらいました。この1枚は、数少ない本人入りの写真となりました。永久保存決定。

さらにしばらく最前列にたたずみ、スタジアムの光景を360度見回し、美しい屋根の造形や再び出現した真っ赤なシートに映えるベンフィカ・リスボンの白抜き文字や、そして熱狂と興奮の余韻がほのかに漂うスタンドを目に焼き付けると、ルス・スタジアムを後にしました。ホントに名残惜しかったけど。

通路を抜けてスタジアムの外に出ると、大量のポルトガル・サポーターが地下鉄の駅に向かっています。あれ?スタンドの様子からしてもっとまばらになってるはずなのに。いったいどこにいたんだろ。まぁでも赤い人並みに紛れるのは、いい気分です。たまに目にする白い人たちの背中のRooneyの文字が寂しげ。そして途中に広い道をくぐる地下道があって、ここでは音が反響するもんだから、ポルトガル・サポーターの大合唱が絶え間なく起きています。とりあえずうーおーと適当に合わせて悦に入る日本人が1人。うん、楽しい

そのまま赤い人波に乗って地下鉄駅への入口に到着。ん?なんか人が固まってるな。あれ?全然動いてないな。そう、地下鉄はものの見事に止まってました。どうやら入場規制がかかってたみたい。まーしゃあないね、そのうち動くだろとあきらめ、コロンボ・ショッピングセンターに向かうと、スーパーでゲータレードを買って、地下鉄入口の見える位置に座って気長に待つことに。

○×△※★!

突然誰かに声を掛けられなんのことか分からずおーっとマフラーを振り回す日本人。声を掛けた現地人はおーっつと叫びつつ、立ち去っていきました。その現地人は明らかにポルトガル・サポーターでした。えっと、なんて言ってたんかな。ぐら?ぐらんで?ごーる?・・・ハッ、そうか!

Rui Costa! Grande Goal!

こう言ってたんだ!ってことは延長後半のシュートはルイ・コスタだったのか?そうか、そうだったんだ!おおぉぉ!すごいぜ!!・・・そう、この時まであの勝ち越しゴールを誰が決めたのか全く分かってなかったんですね、実は。で、遅ればせながら感動。すごく感動。よかった。ユニフォーム着てきてよかった。

それを見て、近くにたたずんでいた日本人らしき人が恐る恐る声を掛けてきました。こいつは日本人だと見切ったんでしょう。
「あの、日本人の方ですよね?27日のチケットあるんですけど、よかったら要りませんか?」
聞けば27日のポルトでの準々決勝チェコvsデンマークのチケットが余ってるとのこと。一瞬、
「はい。要ります。おいくらですか?」
と答えそうになりました。しかしよく考えてみるとそんなの貰っても見に行けるはずがありません。宿も移動手段もないし、何よりこれ以上休めないし。
「その日はちょっと・・・ムリですねぇ。魅力的なんですけど・・・」
いや、でも一瞬マジで心が動きましたよ。病欠ってことにするかっっとか、会社なんかどうでもいいかっっとか。

そんなこんなでふと地下鉄入口を見ると、おっ、動き出してるじゃないですか。もう11時半だし、よし、帰るぜ!。ぞろぞろーっと人波に乗って改札を抜けもちろん満車の地下鉄に乗り込み、浮かれ気分のポルトガル・サポーターに囲まれながら、市街地中心部で降りて、地上に出ました。

そこは、スゴいことになっていました。

大声で何か叫びながら走り回る人。クラクションを激しく鳴らしながら走り回る車。ラッパを吹き鳴らしながら車道を行進する人。ハコ乗りで国旗を振り回しながら走り抜ける車。広場を、そして車道を埋め尽くす人、人、人

こ、これは、、、そうか!これがフランスW杯で地元フランスが優勝した後シャンゼリゼ大通りが歓喜する人々に埋め尽くされたという、あれか!おぉ!すごいぞ、これは!すごい現場にいるぞ、俺は!!・・・そう、

事件はTVの中で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!!(←織田裕二風に)

こうしちゃいられない。この雰囲気を楽しみ尽くすには、観戦用の荷物がジャマだ。一旦ホテルに戻って身軽になってから戻ってこよう。

早速ホテルに戻り、荷物を降ろし、早く戻りたい心をぐっと押さえつけてTVのスイッチON。熱狂する市民の模様を写すチャンネルに合わせて、試合映像のリプレイを待ちます。そう、今日の試合の4得点はいったい何がどうなって入ったのか、誰が決めたのか、それを一刻も早く知りたかったのです。念のため外の様子を確認するために窓を開けてみると、クラクションの音が絶え間なく聞こえてきます。よしよし。しばらくしてPK戦のシーンと、さらに4得点のシーンを細切れに確認して満足すると、身軽になって再び町に繰り出します。時刻は12時半

<<12. 準々決勝①後 市街 に続く>>

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