広場をひとつ抜け、てくてく歩いてさらに大きなロッシオ広場に到着。
そりゃもう大騒ぎです。ふと見ると、けっこう高い噴水に一人の青年が登ってポルトガル国旗を掲げようと悪戦苦闘中。旗が濡れてひっついちゃうのでなかなかうまくいかず、ついに綺麗に掲げれた瞬間には本人も大喜び、周囲で固唾を呑んで見守っていた群衆も大喜び。ポル・トゥ・ガル!ポル・トゥ・ガル!の大合唱が沸き起こります。みんなすごく嬉しそう。
人の流れが旧市街方向に向かっているを見つけてそちらに移動。こちらは大小取り混ぜた集団が歌を歌いながら練り歩いています。もちろんそのほとんどがポルトガル・サポーターで、道端のレストランでしょんぼりと食事をしているイングランド・サポーターを見つけると、その前に行ってポルトガル国旗を振り回しながらますます盛大に歌いまくります。おいおい、大丈夫か、一触即発ちゃうんか?と心配するも、茫然自失のイングランド・サポーターに反撃する気力はなくボーっと薄ら笑いを浮かべて見ているだけ。うん、これなら大丈夫そう。
一旦ロッシオ広場に戻ると、広場の周辺をグルグルと行進する人並みを発見。しばらく様子を見て特に危険はなさそうだと判断するとこの行進に紛れて広場を一周。2周目に入ろうとした時、行進の一部が横にそれて行ってるのに気付いてそちらに移動。
お・・・
なんじゃこりゃあ!!!(←故・松田優作風に)
リスボン一の大通り、リベルダーデ大通りを埋め尽くす、見渡す限りの人・人・人。緩やかな上り坂ではるか彼方まで見渡せる通りを、路面が全く見えないほどに埋め尽くす数え切れない人の群れ。
そうか!さっきのはまだまだ甘い。これ、これこそがフランスW杯で地元フランスが優勝した後シャンゼリゼ大通りが歓喜する人々に埋め尽くされたという、まさにあれなのか!おぉ!とんでもないぞ、これは!とんでもない現場にいるぞ、俺は!!・・・そう、
事件はTVの中で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!!(←織田裕二風に)
よく見ると通りの右半分は向こう向き、左半分はこっち向きの人の流れになってます。なるほど、みんなぐるぐる回ってるんだな、たぶん。まさかスタジアムから歩いてきたわけではないだろうし。よし、これも交じろう。交じるべきだ。交じるぜ!うぉー、ポル・トゥ・ガル!ポル・トゥ・ガル!
みんなと一緒に歩きながら横を見ると、この通りの側道を埋め尽くす車・車・車。クラクションをかき鳴らし、ハコ乗りのお姉さんを乗せ、荷台に野郎共を満載した車の群れ。
すげえ、すげえよ、これも!
で、興奮状態でずーっと歩いてみたものの、いつまでたっても折り返し点にたどり着きません。あれー?もうちょっと先かなぁ、でもどこまでもどこまでも人だらけなんだけど。向こうの方に公園が見えるからあそこが折り返し点かなぁ。ま、もう1ブロック行ってみるか。うーん、やっぱり終わらないよ。公園にも着かないし。よし、もう1ブロック行ったら戻ろう。ふぅ、こりゃダメだな。というわけで退却開始。まだまだ盛り上がってるんで、ちょっともったいないけど。
中心に戻るのは下り坂なわけで、ものすごく歩いてきた気がしたその距離を意外とあっさりと走破(歩破?)し、ロッシオ広場に帰還。時刻はAM1時半。まだまだ盛り上がってます。広場の中心のモニュメントには無理矢理登った人達が張り付いて、ニコニコと広場の群集を見下ろしながら、たまに盛大に歌ってます。その周りでは、ゴミ箱をボコボコ叩いてサンバのリズムを刻む2、3人の周りを囲んで踊り狂うサポーター達。
広場のベンチの腰掛けてしばらくボーっと眺めて、もうすぐ2時だしそろそろ帰ろうかなぁ、でもまだまだ盛り上がってるしもったいないなぁと悩んだ末、よし、最後にもう1回だけリベルダーデ大通りを周回してきて、それで帰ろう、と決心。再びリベルダーデ大通りに戻ります。
さっきよりは少し人の少なくなったリベルダーデ大通り。さっきは側道しか走れなかった車が少しだけ通りにも進入し、大声で叫び、歩いてる人とシンクロしながら、ゆっくりと走り抜けて行きます。この頃には、すっかり気持ちよくなって、スポーツショップのおまけでもらったラッパを周りの車のクラクションや歌ってる人に合わせて吹き鳴らす日本人が1人。少し隙間のできた通りで、みんなが投げ捨てたビールの空き缶や空き瓶(危ねぇよ)を蹴りまくってるのを見ながら、ずんずん歩いていきます。もう1ブロックだけ、もう1ブロックだけと思いつつもやはりこの場を立ち去るのは非常に惜しく、どこまでも歩いていきます。
やがて遠くに見えていた公園(なんとか七世公園)まで到達。やはりここが折り返し点だったようです。ここではなにやら事件があったようで、途中横を走り抜けていったパトカーが集まって何かやってました。ただし詳細は不明。そう言えば、途中にはバンバン!ってすごい音を立てて走ってた2人乗りバイクをポリさんが止めて、何か違反切符切ってました。それに気付いたサポーター達が集まってきて一斉にブーイングをするも、やはりお上はちょっと怖いのか、しばらくしてすーっと解散してました。かわいそうに。
一息ついてからいよいよ復路にかかります。本当にこれが最後の最後です。この雰囲気を全身で感じ、体中に染み渡らせるぞ。自らにそう言い聞かせると、ゆるい下り坂をゆっくりと下り始めます。さらに人が少なくなって来たとはいえ、歩いてる人達、たまに進入してくる車に乗った人達はまだまだ熱狂的。クラクションと歌声と叫び声をじっくりと味わいながら、ゆっくりと歩き続けます。この頃になると1人で歩いてる日本人はさすがに不思議そうな目で見られますが、それでもその格好を見てポル・トゥ・ガル!と声を掛けてくれる人もいたり。幸せ。うん、幸せだ。
そのうちパトカーが通り上の人々を駆除し始め、普通の車が通りに戻ってきた頃、ロッシオ広場に到着。時計を見るとAM3時。広場をひとしきり歩いて最後の余韻を楽しんだ後、ホテルに帰還。
はー、さすがにちょっと疲れたなぁ、でも楽しかったよ。ホントに楽しかったよ。最高に楽しかったよ。おやすみ。zzz・・・
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