July 24, 2004

E4:[観戦記] 目次

EURO2004”生”観戦記、全18章。

新規カテゴリを作ってそちらに移動しておきましたので、少し見やすくなったかもしれません。

あと、遅ればせながらですが、目次を付けてみることにしました。

E4:[観戦記] 1.序章
E4:[観戦記] 2.ポルトガルへ
E4:[観戦記] 3.2日目
E4:[観戦記] 4.グループD最終節前
E4:[観戦記] 5.ドイツvsチェコ
E4:[観戦記] 6.3日目
E4:[観戦記] 7.準々決勝①前
E4:[観戦記] 8.ポルトガルvsイングランド
E4:[観戦記] 9.ポルトガルvsイングランド 延長
E4:[観戦記] 10.ポルトガルvsイングランド PK戦
E4:[観戦記] 11.準々決勝①後
E4:[観戦記] 12.準々決勝①後 市街
E4:[観戦記] 13.4日目
E4:[観戦記] 14.準々決勝②前
E4:[観戦記] 15.フランスvsギリシャ
E4:[観戦記] 16.準々決勝②後
E4:[観戦記] 17.日本へ
E4:[観戦記] 18.終章
E4:[観戦記] あとがき

これでさらに見やすくなるとよいのですが・・・。

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July 15, 2004

E4:[観戦記] あとがき

ついに書き上がりました。EURO2004”生”観戦記全18章

書き始めた時にはこんなに長くなるとは全く思っていなかったため、途中でこれ本当に終わるんかなと不安になりつつも、どうにかこうにか終章までたどり着くことができました。

改めて読み返してみると、文章の時制も視点もですます調も統一されておらずバラバラで、しかも文章のスタイルや流れもかなり無茶苦茶で、お世辞にも読みやすいとは言えない読み物になっています。自分の文章力の無さと小説家の方々の偉大さをつくづく思い知らされました。

そんな拙い読み物にも関わらず、最後までお付き合いいただいたみなさん、本当にありがとうございました。最初から最後まで読んでいただいたみなさん、もしひとりでもおられましたら、心の底からありがとうと言わせていただきます。

願わくば、この読み物を読んだみなさんに、欧州フットボールの熱狂と興奮と感動が少しでも多く伝わって、欧州フットボールと現地”生”観戦に興味を持つ方がひとりでも多く増えますように。

どうもありがとうございました。

追伸:
 最後のポエム、やっぱし少しこっ恥ずかしいですね・・・

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E4:[観戦記] 18.終章

色とりどりのシートを持つ芸術的なスタンド
黄色と緑に彩られた美しい屋根
スタジアム全体と綺麗な調和を見せる緑のピッチ
その上で躍動する赤と白の選手たち
ファインボレーと美しいFKそして鋭いドリブル

天空にのびる真っ赤なスタンド
美しいラインを描く真っ赤な屋根
鮮やかなコントラストを見せる緑のピッチ
その上で躍動する赤緑と白の選手たち
反転とヘディングとミドルと反転そして運命のPK

歓喜のあまり市街地に繰り出した市民たち
いくつもの広場を埋め尽くした人・人・人
街一番の大通りを埋め尽くした人・人・人
国旗をなびかせクラクションをかき鳴らす車・車・車
いつまでも続く歓喜の歌声と歓声とサンバのリズム

俯瞰で見てもやはりセンスを感じさせるスタンド
整備用の通路までも美しくデザインされた屋根
ブーイングと歓声に包まれる緑のピッチ
その上で躍動する青と白の選手たち
たった一度の綺麗なそして残酷なヘディング

これが、欧州選手権
これが、EURO2004
これが、僕がポルトガルで見てきたもの
これが、僕の心に深く刻み込んで決して忘れないもの

ありがとう、ポルトガル。

<< 完 >>

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July 11, 2004

E4:[観戦記] 17.日本へ

最終日。日本へ出発です。集合はAM4:00ホテルロビー。

・・・っておいおい。いやまぁ一応みんな時間通り集まってましたけど。

バスに乗り空港へ。まだ開いてないチェックインカウンターの前で待つこと十数分、AM6:30ミュンヘン行きのルフトハンザにチェックイン。この時成田まで一気にチェックインし、全て通路側の座席を確保。ほっ、よかった。来るときは全部窓側でおまけにミュンヘン行きの隣のオヤジが最悪でエラい目におおたんや。通路側確保万歳。

フライトまで少し時間があるので、その間に最後のポルトガル現地スポーツ紙を買おうと思って空港内を探します。

あれ?店、せんぶ閉まってるやん。

はぁ、朝早すぎたのねん。毎日買ってた現地スポーツ紙「レコルド(Record)」の買い収めするつもりだったのに、残念。1面の記事が何か、楽しみにしてたのに。ギリシャでもフランスでもないことに100ユーロ賭けてたのに。いや心の中で、ね。

ここでホテルが準備してくれた朝ごはん(サンドイッチとリンゴとネクター)を食べ、しばらくしてセキュリティチェックを抜けて搭乗ゲートへ。まだ1時間くらいあるんだけど、この搭乗ゲート、、、

寒い。寒いよ。寒すぎるよ

こんなとこに1時間もいたら絶対今さらにして風邪引くので、構内をうろうろして、もう少し明るくてかなり暖かいところを発見。おまけに開店前のカフェの座席から、搭乗予定のルフトハンザ機と発着案内板がよく見えます。はい、時間つぶし場所確定。本読みながら待ちます。

やがて館内放送が流れ、案内板がBoadingになったのを確かめて、搭乗ゲートに移動し、通路側座席に着席。うつらうつらするも寝てしまうほどでもなく、機内食食べたり本読んだりしてるうちに3時間が経過し、ミュンヘン到着。

ここで次の便の乗継まで、なんと5時間。さて、どうしたもんか。とりあえず着いたGウィングをうろうろしてお土産探し。さすがにここまで来るとポルトガルのお土産なんて何にも置いてないので、仕方なくドイツのチョコを購入し、ヨーロッパ土産ということでごまかそうと思案。

あと、ガゼッタ・デロ・スポルトも買いました。もちろん自分用。これは、まぁ一応、欧州サッカー観戦の基本だし。

そのうち昼時になって、レストランでシーフードパスタを食べたんだけど、これは結構うまかった。あとこのウィングにはコーヒーサーバーが置いてあってタダで飲めます。こんなの、珍しい、よね。レストランだと3ユーロなのに、その近くでボタンを押せばタダ。現地の白人さんももちろんタダコーヒー飲んでました。はい。

その後、空港内乗り継ぎのパスポートコントロールを通り抜けて、Hウィングに到着し、再びうろうろし、見るものもなくなったのでベンチに座って読書。やがて眠くなってきたので、かばんを枕にして横になり、ちょっとだけ目を閉じて眠気を追い払うぞ。

・・・

・・・・・zzz

ハッ!

えっ!ええっ!

おいお前、寝てたんか?もしかして寝てたんか!?外国の空港でなんの防犯グッズもなしで寝てたんか?まさか爆睡してたんか?お前、何考えとんねん?そんなに襲われたいんか?そんなに盗まれたいんか?

・・・はい、目一杯自分に突っ込みいれましたよ。海外旅行の際には決して油断するな、日本とは根本的に全然ちがうんだから、防犯意識だけは常に高めておけといつも自分に言い聞かせてきてたのに、この体たらく。いやぁ、危ない危ない。身の回りをチェックしたけど何もなくなっていないようで、ほっと一息。よかった。本当によかった。

しかも起きたらすでに搭乗開始しててビックリ。慌ててゲートに向かい、座席に着いてほっと一息。いやぁ、ホントにやばかった。いろんな意味で。

しばらくしてエアバスがミュンヘンを離陸し、あとは一直線。成田到着後レンタル海外携帯を返却し、ユーロを円に戻し、バスで羽田に移動して、全日空機(ガラガラだった!)で伊丹に飛んで、モノレールと阪急を乗り継いで、自宅に到着。

おかえりなさい。

ただいま。無事帰ってきました。

<<18. 終章 に続く>>

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E4:[観戦記] 16.準々決勝②後

試合終了のホイッスルが鳴った後、30分くらい席から立ち上がることができませんでした。とにかくショックで。

いったい何が起きたのだ?
今俺の目の前で起きたのは一体何なのだ?
あの青いヤツらはフランス人ではなかったのか?
ジダンはどこにいたのだ?
アンリやトレセゲは何をやっていたのだ?
テュラムやデサイーは何を突っ立っていたのだ?
今見たのは欧州選手権の決勝トーナメントではないのか?
今見たのはディフェンディングチャンピオンの準々決勝ではないのか?
俺は本当に欧州選手権の準々決勝を見たのか?
あああぁぁぁ・・・。

かなり時間が経ってからようやく顔を上げ、ガラガラになったスタンドをうつろに見下ろしていたら、あるフランスサポーターと目が合いました。

あ~ぁ、あかんかったな。」

アイ・コンタクトで、日仏交流が果たせた瞬間でした。シンクロニシティ、でしょうか。

そしてお互いに軽く首を振るととぼとぼとスタンドの急な階段を下りていき、通路に出る前に少し立ち止まると、しばらくピッチを見下ろし、スタンドの屋根を見上げ、スタジアム全体を目に焼き付けると、

アディオス!ユーロ!!

と心の中でつぶやくと、ホゼ・アルバラーデを後にしました。

地下鉄に乗り盛り上がるギリシャサポーターを横目に市街地中心部の駅で降りると、いちおうロッシオ広場の様子を見に行きます。昨日があんなんだったし、今日もすごいことになってんちゃうか?と期待しつつ。

・・・

誰も、いませんでした。
ギリシャサポーターも、フランスサポーターも。

・・・

やれやれ、よくもまぁこれだけEURO2004を盛り下げてくれたもんだな。えぇ、ギリシャよぉ、レーハーゲルよぉ。

お前ら、最低だよ。けっ。

もういい。明日は朝早いし、とっとと帰って寝るっ。

<<17. 日本へ に続く>>

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E4:[観戦記] 15.フランスvsギリシャ

ピピーッ!試合開始です。

はい、前半終了です。

45分間、何にも起きませんでした。もしTVで見てたらもう少し細かい見せ場があったのかもしれませんが、現地でしかも非常に高い位置から見てる限りでは、ホントになーんにもない、ただなんとなくボールが動いて、なんとなく45分が過ぎただけでした。

試合前に期待していたフランスのジダン&アンリ&トレセゲ、そしてピレスが織りなすファンタジックなコンビネーションは一度も見られることなく、ギリシャも攻めるでもなく何をするでもなく。

そして、前半終了時のサポーターの反応は、大ブーイング

当然だな。こんなつまらん試合を見せられて納得するわけがない。こんなんが欧州選手権のディフェンディング・チャンピオンの試合と言われても納得するわけがない。

しかしこの試合は決勝トーナメント。このまま引き分けてで終わっていいわけがないので、後半はもっと動きのある面白い展開に期待しましょう。うん。

が、後半開始からも相変わらずの展開が続きます。をいをい。お前ら勝つ気あんのか?

後半20分。ギリシャの右サイドのパス交換からすすっと誰かが抜け出します。そしてフリーでクロスが上がります。

ん、これは・・・。

綺麗なカーブを描いて落ちたボールの先には、ギリシャの選手がいました。

むむ、これはぁ・・・。

どかん!

あ・・・あぁ、入っちゃったよ・・・。

両手を突き上げて喜びを爆発させるギリシャサポーター。一気に沸きあがるスタジアム。がっくりと椅子に崩れ落ちるフランスサポーター風日本人1名。

確かに実に綺麗なクロスと綺麗なヘディングでした。クロスが上がった瞬間にやられたなと思いましたもん。バルデスも一歩も動けなかったし。

さあこれでフランスは攻めるしかありません。新・シャンパンサッカーは、ここから本領を発揮するはずです。

まずはモナコで活躍したジェローム・ロテンを投入し、サイドの活性化を図ります。そして鮮やかなパス交換からギリシャゴール前に迫る・・・はずなんだけど・・・迫る?迫らない?迫らない!全然迫らない!!

おい、お前ら何やっとんねん!!とっとと攻めんかい!!

あぁ、もうあんまし時間ないぞ。はよ攻めろって。

おっ、アンリがいい形で左サイドに流れたぞ。そして・・・シュート!?

んっ・・・

あぁ・・・。ちょっと外れたぁ。ちょっとだけなんだけど、とにかく外れたぁ。外れたったら外れたぁ。

だめだぁ・・・

ピッピッピィー。試合終了。あーぁ。終わっちゃった。

<<16. 準々決勝②後 に続く>>

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July 07, 2004

E4:[観戦記] 14.準々決勝②前

3時間前に起きて、フランスTシャツを着込み、青いリュックにタオルマフラーを突っ込むと、チェコ戦と同じホゼ・アルバラーデ・スタジアムに地下鉄で移動。ちなみに地下鉄内は、ギリシャ・サポーター優勢。

入り口ではもちろんCarlsbergのブースで毛のついた帽子を入手。さらに隣の列に並んで別のゲームで携帯を首から下げるやつかCarlsbergの緑のキャップを狙ったんだけど、当たったのはまたしても毛のついた帽子。まぁしゃあない。さっきは青白のをもらったんで、今度は赤白をくれ。2つ重ねてかぶれば赤白青のトリコロール、すなわちフランスカラーの出来上がり。うん、これはこれでなかなかイケてるような気がする(のは俺だけ?)。

トリコロール毛帽をかぶり、タオルでくるんで隠したペットボトルをセキュリティチェックで摘発&徴収されつつゲートをくぐり、案内人に場所を聞き、階段をトコトコ上がり、さらに案内人に場所を聞き、さらに階段をトコトコと上がります。着いたのは、メインスタンド最上段、後ろから10列目くらい。もう汗だくです。周りに誰もいないのをいいことに、Tシャツを脱ぎ上半身裸になってクールダウンしながら、座席からの見晴らしをチェック。

う~ん、今度はモニターの上1/4くらいが屋根の陰で見えん・・・ぞ。昨日といい今日といい、帰ったら旅行会社に文句言ってやろ。

クールダウン完了後、スタジアム内部をうろうろしたり全体の写真を撮ったりして時間つぶし。サポーターの数はと、う~ん、ギリシャが優勢だなぁ。なんでだ?当然フランスが優勢だろうと思ったんだけど。やがて、フランスとギリシャの選手がピッチに出てきて練習を始めると、ギリシャ・サポーターがその数だけではなくその声量そして勢いでもフランス・サポーターを圧倒。やるなぁ、ギリシャ・サポーター。

それにしても小っちゃい。フランスの選手もギリシャの選手もとにかく小っちゃい。さすがは4階席ほぼ最上段。よーく見ないと誰が誰だかさっぱり分からん。でもこれだけ上から俯瞰で見れば、ポルトガルvsイングランド戦で分からなかった、フォーメーションとかラインコントロールとか全体の連動性とか戦術とかがよく分かりそう。ちょっと期待。

おっ、選手が出てきました。一列に整列し、まずはギリシャ国歌斉唱。サポーターはものすごく歌ってます。そしてフランス国歌斉唱。あぁ、ついに来ました、この瞬間。フランスW杯で高らかに歌われるフランス国歌のかっこよさにシビれて以来、フランスのタオルマフラーを天高く掲げて、スタジアム中に響き渡る「ラ・マルセイエーズ」に合わせて大合唱するのは、大いなる夢だったのです。それが、今。ついに。

♪じゃんじゃじゃんじゃんじゃんじゃんじゃーじゃじゃん、じゃじゃんじゃ、じゃんじゃーんじゃっじゃじゃーん♪

高らかになる前奏に合わせて、タオルマフラーを高く高く掲げて、大きく息を吸います。

♪にゃーにゃにゃっにゃっにゃ、わーわわっわっわ、おーおおっおっお、うーうーうー、・・・、にゃっ!♪

・・・・・

いやそりゃまぁそこまで思い入れがあるなら歌詞くらい覚えとけよって意見もあるでしょうが、ねぇ、フランス語なんて分かんないもん。適当です、テキトー。雰囲気ですよ、ふ・ん・い・き。

そんなわけで、感動の余韻に1人ひたっている間に、選手たちは試合前撮影を済ませてピッチに散っていき、後は試合開始のホイッスルを待つばかり。

<<15. フランスvsギリシャ に続く>>

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E4:[観戦記] 13.4日目

ずーーーーーっと、寝てました。

朝ご飯だけは無理矢理起きて食べたけど。もったいないし(←関西人)。

食ったらまた、ずーーーーーっと、寝てました。

<<14. 準々決勝②前 に続く>>

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July 06, 2004

E4:[観戦記] 12.準々決勝①後 市街

広場をひとつ抜け、てくてく歩いてさらに大きなロッシオ広場に到着。

そりゃもう大騒ぎです。ふと見ると、けっこう高い噴水に一人の青年が登ってポルトガル国旗を掲げようと悪戦苦闘中。旗が濡れてひっついちゃうのでなかなかうまくいかず、ついに綺麗に掲げれた瞬間には本人も大喜び、周囲で固唾を呑んで見守っていた群衆も大喜び。ポル・トゥ・ガル!ポル・トゥ・ガル!の大合唱が沸き起こります。みんなすごく嬉しそう。

人の流れが旧市街方向に向かっているを見つけてそちらに移動。こちらは大小取り混ぜた集団が歌を歌いながら練り歩いています。もちろんそのほとんどがポルトガル・サポーターで、道端のレストランでしょんぼりと食事をしているイングランド・サポーターを見つけると、その前に行ってポルトガル国旗を振り回しながらますます盛大に歌いまくります。おいおい、大丈夫か、一触即発ちゃうんか?と心配するも、茫然自失のイングランド・サポーターに反撃する気力はなくボーっと薄ら笑いを浮かべて見ているだけ。うん、これなら大丈夫そう。

一旦ロッシオ広場に戻ると、広場の周辺をグルグルと行進する人並みを発見。しばらく様子を見て特に危険はなさそうだと判断するとこの行進に紛れて広場を一周。2周目に入ろうとした時、行進の一部が横にそれて行ってるのに気付いてそちらに移動。

お・・・

なんじゃこりゃあ!!!(←故・松田優作風に)

リスボン一の大通り、リベルダーデ大通りを埋め尽くす、見渡す限りの人・人・人。緩やかな上り坂ではるか彼方まで見渡せる通りを、路面が全く見えないほどに埋め尽くす数え切れない人の群れ。

そうか!さっきのはまだまだ甘い。これ、これこそがフランスW杯で地元フランスが優勝した後シャンゼリゼ大通りが歓喜する人々に埋め尽くされたという、まさにあれなのか!おぉ!とんでもないぞ、これは!とんでもない現場にいるぞ、俺は!!・・・そう、

事件はTVの中で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!!(←織田裕二風に)

よく見ると通りの右半分は向こう向き、左半分はこっち向きの人の流れになってます。なるほど、みんなぐるぐる回ってるんだな、たぶん。まさかスタジアムから歩いてきたわけではないだろうし。よし、これも交じろう。交じるべきだ。交じるぜ!うぉー、ポル・トゥ・ガル!ポル・トゥ・ガル!

みんなと一緒に歩きながら横を見ると、この通りの側道を埋め尽くす車・車・車。クラクションをかき鳴らし、ハコ乗りのお姉さんを乗せ、荷台に野郎共を満載した車の群れ。

すげえ、すげえよ、これも!

で、興奮状態でずーっと歩いてみたものの、いつまでたっても折り返し点にたどり着きません。あれー?もうちょっと先かなぁ、でもどこまでもどこまでも人だらけなんだけど。向こうの方に公園が見えるからあそこが折り返し点かなぁ。ま、もう1ブロック行ってみるか。うーん、やっぱり終わらないよ。公園にも着かないし。よし、もう1ブロック行ったら戻ろう。ふぅ、こりゃダメだな。というわけで退却開始。まだまだ盛り上がってるんで、ちょっともったいないけど。

中心に戻るのは下り坂なわけで、ものすごく歩いてきた気がしたその距離を意外とあっさりと走破(歩破?)し、ロッシオ広場に帰還。時刻はAM1時半。まだまだ盛り上がってます。広場の中心のモニュメントには無理矢理登った人達が張り付いて、ニコニコと広場の群集を見下ろしながら、たまに盛大に歌ってます。その周りでは、ゴミ箱をボコボコ叩いてサンバのリズムを刻む2、3人の周りを囲んで踊り狂うサポーター達。

広場のベンチの腰掛けてしばらくボーっと眺めて、もうすぐ2時だしそろそろ帰ろうかなぁ、でもまだまだ盛り上がってるしもったいないなぁと悩んだ末、よし、最後にもう1回だけリベルダーデ大通りを周回してきて、それで帰ろう、と決心。再びリベルダーデ大通りに戻ります。

さっきよりは少し人の少なくなったリベルダーデ大通り。さっきは側道しか走れなかった車が少しだけ通りにも進入し、大声で叫び、歩いてる人とシンクロしながら、ゆっくりと走り抜けて行きます。この頃には、すっかり気持ちよくなって、スポーツショップのおまけでもらったラッパを周りの車のクラクションや歌ってる人に合わせて吹き鳴らす日本人が1人。少し隙間のできた通りで、みんなが投げ捨てたビールの空き缶や空き瓶(危ねぇよ)を蹴りまくってるのを見ながら、ずんずん歩いていきます。もう1ブロックだけ、もう1ブロックだけと思いつつもやはりこの場を立ち去るのは非常に惜しく、どこまでも歩いていきます。

やがて遠くに見えていた公園(なんとか七世公園)まで到達。やはりここが折り返し点だったようです。ここではなにやら事件があったようで、途中横を走り抜けていったパトカーが集まって何かやってました。ただし詳細は不明。そう言えば、途中にはバンバン!ってすごい音を立てて走ってた2人乗りバイクをポリさんが止めて、何か違反切符切ってました。それに気付いたサポーター達が集まってきて一斉にブーイングをするも、やはりお上はちょっと怖いのか、しばらくしてすーっと解散してました。かわいそうに。

一息ついてからいよいよ復路にかかります。本当にこれが最後の最後です。この雰囲気を全身で感じ、体中に染み渡らせるぞ。自らにそう言い聞かせると、ゆるい下り坂をゆっくりと下り始めます。さらに人が少なくなって来たとはいえ、歩いてる人達、たまに進入してくる車に乗った人達はまだまだ熱狂的。クラクションと歌声と叫び声をじっくりと味わいながら、ゆっくりと歩き続けます。この頃になると1人で歩いてる日本人はさすがに不思議そうな目で見られますが、それでもその格好を見てポル・トゥ・ガル!と声を掛けてくれる人もいたり。幸せうん、幸せだ

そのうちパトカーが通り上の人々を駆除し始め、普通の車が通りに戻ってきた頃、ロッシオ広場に到着。時計を見るとAM3時。広場をひとしきり歩いて最後の余韻を楽しんだ後、ホテルに帰還。

はー、さすがにちょっと疲れたなぁ、でも楽しかったよ。ホントに楽しかったよ。最高に楽しかったよ。おやすみ。zzz・・・

<<13. 4日目 に続く>>

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E4:[観戦記] 11.準々決勝①後

ポルトガルの劇的な勝利に沸きあがるルス・スタジアム。

この雰囲気を味わいつくさねば。心ゆくまで。そう思い席を立つと、人の流れに逆らってメインスタンド1階席の最前列に向かって移動開始。傷心のイングランド・サポーターの抜けたスペースを渡り歩き、喜びを爆発させているポルトガル・サポーターを横目で見ながら少しずつ前進。ふとスタジアムを見上げると、イングランド・サポーターが抜けた座席の色と、乱舞するポルトガル・サポーターで、まさにルス・スタジアムは真っ赤に染め上げられていました。素晴らしい

途中でポルトガル・サポーターが集団で大喜びしているエリアに気付いて、そちらに移動。よく見るとスタンド最前列にカメラがあって、その前で騒いでいるようだ。うん、これは交ざるしかない。やがて集団の端っこに交じって、RUI COSTA⑩のユニフォームを着てタオルマフラーを振り回す日本人が1人。さすがに集団のど真ん中、カメラの真ん前に行くだけの度胸はないけど、それでも十分楽しい。カメラマンもニコニコしながら微妙に向きを変えるもんだから、その度に集団が移動して大騒ぎ。楽しい実に楽しい

たっぷり30分はそうしていたでしょう。やがて周りがだいぶ落ち着いてほとんど空席となり始めた頃。カメラ片手に2人連れの日本人が横を通り過ぎて最前列に行き写真を撮ろうとしているのが目に留まり、撮りましょうかと声を掛け、代わりにこちらも撮ってもらいました。この1枚は、数少ない本人入りの写真となりました。永久保存決定。

さらにしばらく最前列にたたずみ、スタジアムの光景を360度見回し、美しい屋根の造形や再び出現した真っ赤なシートに映えるベンフィカ・リスボンの白抜き文字や、そして熱狂と興奮の余韻がほのかに漂うスタンドを目に焼き付けると、ルス・スタジアムを後にしました。ホントに名残惜しかったけど。

通路を抜けてスタジアムの外に出ると、大量のポルトガル・サポーターが地下鉄の駅に向かっています。あれ?スタンドの様子からしてもっとまばらになってるはずなのに。いったいどこにいたんだろ。まぁでも赤い人並みに紛れるのは、いい気分です。たまに目にする白い人たちの背中のRooneyの文字が寂しげ。そして途中に広い道をくぐる地下道があって、ここでは音が反響するもんだから、ポルトガル・サポーターの大合唱が絶え間なく起きています。とりあえずうーおーと適当に合わせて悦に入る日本人が1人。うん、楽しい

そのまま赤い人波に乗って地下鉄駅への入口に到着。ん?なんか人が固まってるな。あれ?全然動いてないな。そう、地下鉄はものの見事に止まってました。どうやら入場規制がかかってたみたい。まーしゃあないね、そのうち動くだろとあきらめ、コロンボ・ショッピングセンターに向かうと、スーパーでゲータレードを買って、地下鉄入口の見える位置に座って気長に待つことに。

○×△※★!

突然誰かに声を掛けられなんのことか分からずおーっとマフラーを振り回す日本人。声を掛けた現地人はおーっつと叫びつつ、立ち去っていきました。その現地人は明らかにポルトガル・サポーターでした。えっと、なんて言ってたんかな。ぐら?ぐらんで?ごーる?・・・ハッ、そうか!

Rui Costa! Grande Goal!

こう言ってたんだ!ってことは延長後半のシュートはルイ・コスタだったのか?そうか、そうだったんだ!おおぉぉ!すごいぜ!!・・・そう、この時まであの勝ち越しゴールを誰が決めたのか全く分かってなかったんですね、実は。で、遅ればせながら感動。すごく感動。よかった。ユニフォーム着てきてよかった。

それを見て、近くにたたずんでいた日本人らしき人が恐る恐る声を掛けてきました。こいつは日本人だと見切ったんでしょう。
「あの、日本人の方ですよね?27日のチケットあるんですけど、よかったら要りませんか?」
聞けば27日のポルトでの準々決勝チェコvsデンマークのチケットが余ってるとのこと。一瞬、
「はい。要ります。おいくらですか?」
と答えそうになりました。しかしよく考えてみるとそんなの貰っても見に行けるはずがありません。宿も移動手段もないし、何よりこれ以上休めないし。
「その日はちょっと・・・ムリですねぇ。魅力的なんですけど・・・」
いや、でも一瞬マジで心が動きましたよ。病欠ってことにするかっっとか、会社なんかどうでもいいかっっとか。

そんなこんなでふと地下鉄入口を見ると、おっ、動き出してるじゃないですか。もう11時半だし、よし、帰るぜ!。ぞろぞろーっと人波に乗って改札を抜けもちろん満車の地下鉄に乗り込み、浮かれ気分のポルトガル・サポーターに囲まれながら、市街地中心部で降りて、地上に出ました。

そこは、スゴいことになっていました。

大声で何か叫びながら走り回る人。クラクションを激しく鳴らしながら走り回る車。ラッパを吹き鳴らしながら車道を行進する人。ハコ乗りで国旗を振り回しながら走り抜ける車。広場を、そして車道を埋め尽くす人、人、人

こ、これは、、、そうか!これがフランスW杯で地元フランスが優勝した後シャンゼリゼ大通りが歓喜する人々に埋め尽くされたという、あれか!おぉ!すごいぞ、これは!すごい現場にいるぞ、俺は!!・・・そう、

事件はTVの中で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!!(←織田裕二風に)

こうしちゃいられない。この雰囲気を楽しみ尽くすには、観戦用の荷物がジャマだ。一旦ホテルに戻って身軽になってから戻ってこよう。

早速ホテルに戻り、荷物を降ろし、早く戻りたい心をぐっと押さえつけてTVのスイッチON。熱狂する市民の模様を写すチャンネルに合わせて、試合映像のリプレイを待ちます。そう、今日の試合の4得点はいったい何がどうなって入ったのか、誰が決めたのか、それを一刻も早く知りたかったのです。念のため外の様子を確認するために窓を開けてみると、クラクションの音が絶え間なく聞こえてきます。よしよし。しばらくしてPK戦のシーンと、さらに4得点のシーンを細切れに確認して満足すると、身軽になって再び町に繰り出します。時刻は12時半

<<12. 準々決勝①後 市街 に続く>>

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July 04, 2004

E4:[観戦記] 10.ポルトガルvsイングランド PK戦

PK戦。その勝負の行方は、、、PK戦を行うゴールで決まります。

審判のウルス・マイヤーさんよ、ポルトガルのドリブルに笛をぜんぜん吹かなかったのはまぁ許してやるから、PK戦はちゃんとポルトガルサポーター側でやれよ。まかり間違ってもイングランド・サポーター側ではやるなよ。

という私の願い(というか怨念)もむなしく、固唾を呑んで見守るサポーターの前で、何やらこちら側を指差し、一瞬選手がこっちに動き始めたような・・・

をいをい!ちょっと待たんかい!

こっちはイングランド・サポーター側だろうが!こんなとこでPK戦やったら、イングランド・サポーターに両手を挙げてうううぅぅぅ~って呪いかけられるやんけ!!それじゃぁ、PK戦勝てんだろうが!

という私の怒号が聞こえたのか聞こえなかったのか、しばらくして今度は反対側のゴールを指差し、ゴールキーパーが向こうに歩いていきます。

そうや!それでええんや!そっちのゴールならポルトガル勝てる!!

ちなみにこのPK戦のゴールと先攻後攻については、ともにコイントスで決めてましたね。後で映像を確認すると。なるほど。そういうことね。

そしていよいよPK戦開始。先攻はイングランド。

まずはベッカム。ボールをセットし、後ろに下がり、そして走り出し、そしてキック。

バビューン。

ボールはゴールの右上はるか彼方の虚空に消えていきました。いやもうホントにそんな擬音が聞こえたような気がしました。さすがベッカム。やってくれます。

よっしゃ、これで勝てる、勝てるぞ!湧き上がる・ポルトガルサポーター。一瞬呆然としながらもすぐに気を取り直して呪いを送り始めるイングランド・サポーター。

次はデコ。OK。よし、完全に一歩リード。勝てる!オーウェン、シモン、成功。依然一歩リード。ランパード、成功。そしてルイ・コスタ。

ひゅひゅーん。

ボールはゴールの左上に消えていきました。

うそ・・・。うそだろ・・・。ちょっと待てよ。なんかの間違いだろ。これで同点。どうなるか分からなくなりました。

テリー、ロナウド、成功。ハーグリーブス、マニシェ、成功。サドンデス突入。

6人目、コール、ポスティガ、成功。ポスティガのはホントに人を食ったようなキックでしたが。

7人目、バッセル。

・・・・・

止めたぁ!

止めたぜぇ!!!

うううううおおおおおぉぉぉぉぉーーーーー!!!!!

ゴール左隅下に向かって目一杯体を伸ばしたGK・リカルドの手が、見事にボールを弾き出したのです。バッセルのキックも素晴らしかったですが、それを止めたリカルドこそ天晴れ。

さあ、次誰が蹴るのか分からんけど、決めれば勝ちだ!行け!ドカンっと蹴りこめ!そして決めろ!!

あれ?あれれ?誰が蹴るんだ?え?GK?GKが蹴るのか?おいおい。ええんか?確かにこれで決めたらすごいよな。うん。でも、でもなぁ。

ボールをセットしたのはやはりGKのリカルド。よーし、分かった。もういいから、行け!決めろ!!

緊張感が最高潮に達する前に、おもむろに走り出したリカルド。虚を突かれた観客全員が慌てて固唾を呑んで見守る中、キック。

・・・・・

よっしゃぁ!

決まったぁ!

ポルトガル勝ったぜぇ!!!

うううううおおおおおぉぉぉぉぉーーーーー!!!!!

記憶にあるのは、決めた後ゴール右側に両手を広げて走っていったリカルドの姿。そしてもうなんとも言えない大狂乱状態になったスタンド。これだけです。この時はもうとにかく私自身錯乱状態で、両手を突き上げて何かを叫んでいたように思うのですが、よく覚えてません。

とにかく、とにかくすごい状態でした。すごい雰囲気でした。熱狂と興奮の坩堝とでも言うのでしょうか。まるで6万5千の観客全てがポルトガル・サポーターになったかのごとく、ホントにえらいことになってました。この時の雰囲気を表現するうまい日本語を私は知りません。たぶん周りで見てた日本人も知らないでしょう。そのくらいすごいもんでした。

こうして、準々決勝第1戦、ポルトガルvsイングランドは120分の激闘&PK戦の末、ポルトガルが勝利し、準決勝進出を決めました。

<<11.準々決勝①後 に続く>>

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E4:[観戦記] 9.ポルトガルvsイングランド 延長

延長開始前、両チームの選手がピッチに座り込み、延長に備えて足をぶるぶるさせてます。交代枠は使い切ってるので、もうここからは体力勝負になります。それは個人の体力とトレーナーの力を次第。そしてもうひとつ。もっと重要なのは気力の勝負になるということです。この点では多分ポルトガルが有利でしょう。追いついたんだから。有利に違いない、うん、絶対に有利だ!勝てるぞ!勝てよ!!

とみんな同じことを考えていたのでしょう、後半開始の笛の前のサポーターの勢いは、さすがにポルトガル・サポーターが上回り始めました!そうだよ、ホームなんだから!ここでサポートしなくてどうする!!

ピピーッ!!延長前半開始。

目の前はポルトガル。反対側のイングランド・ゴールに向けて一斉に走り出します。ここからは何度か頭を抱え、何度かほっと胸をなでおろしたような気がします。が、実はほとんど覚えてません。とにかく、ずっと立ちっ放しで、ひとつひとつのプレーに息を呑み、歓声を上げ、手を打ち鳴らしていると、いつの間にか15分が経過。

延長前半終了。サイドを代わると、すぐに延長後半開始。さあ泣いても笑ってもあと15分。それで全てが決まります。

PK戦の可能性をほのかに漂わせつつ、ゲームは進んでいきます。ゴール左サイドで選手がちょろちょろしてるなぁまた跳ね返されるかなぁと思ったその時。

ん?シュート??

お・・・

おおおおおぉぉぉぉぉーーーーー!!!!!

来たーーーーー!!!!!

うううおおおぉぉぉーーーーー!!!!!

もう、目の前でいったい何が起きたのかよく分からんけど、とにかくポルトガルが1点取った!延長後半4分。1点勝ち越し!この時の興奮を表現するうまい日本語を私は知りません。とにかく、大興奮!!

大爆発するルス・スタジアム。このスタジアムの熱狂。大狂乱。この時の雰囲気を表現するうまい日本語も私は知りません。とにかく、大爆発!!

このゴール、単独ドリブルからゴールキーパーの頭上をぶち抜く弾丸シュートを放ったルイ・コスタのゴールで、まさに私が開幕前、そしてこの試合開始前に望んでいた形でのゴールでした。その時現地で分からなかったのがちょっと残念。

とにかく、これでポルトガル勝ち越し。残りはたったの10分。

勝った!

もう、勝ったよ!

絶対に勝ったよ!!

早くあと10分過ぎてくれ!!!

しかしイングランドも黙っていません。遮二無二攻め続け、ポルトガル・ゴールに襲い掛かります。そして6分後。左からのクロスがゴール前にいる白いユニフォームを着た誰かの足元にポトリと落ちます。観客総立ち。おぃ、やばいよ。止めろよ。止めてくれよ。止めなきゃだめだよ。ん?んん?

あああぁぁぁ・・・

あああああぁぁぁぁぁ・・・・・

ゴールされちゃったあああぁぁぁ・・・・・

一気に息を吹き返し大爆発するイングランドサポーター。そして目の前の光景が信じられずただただ呆然とするポルトガルサポーター。もちろんルイ・コスタ⑩を着た私も茫然自失。えっと、な、何が起きたんでしょう?

そう、ランパートがゴール前でボールを受け素早く反転して右足を鋭く振りぬくと、ボールはゴール右隅に綺麗に吸い込まれていったんですね。ほぼ120分戦って、あの時間帯にあの鋭い反転を出来るランパートのフィジカルの強さときっちりコースに流し込んだ冷静さ。後で映像で見ると、なるほど決められても仕方ないなというゴールでした。

とにかくイングランドが追いついて同点!残りはあと5分。この展開に、さすがに両チームとも足が動きません。

ピッ・ピッ・ピィーーーッ。

延長終了。120分戦って決着つかず。PK戦へ!!

<<10. .ポルトガルvsイングランド PK戦 に続く>>

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E4:[観戦記] 8.ポルトガルvsイングランド

ピピーッ!試合開始です。大歓声です。

ルーニーがちょんと出しオーウェンが後ろに戻して、一斉に全員が動き始めます。最初は静かな立ち上がりで、まだみんな試合に入りきれてない感じ。

ところが、そんなまったりした雰囲気の中、イングランド中盤から出たロング・ハイボールがてんてんてんと転がった所になぜかオーウェンが!ボールに合わせてくるくるっと回って蹴ると、ボールはキーパーを抜けてそのままゴールへ。

なんや?いったい何が起きたんや?
えっ、とにかくゴールなんか?そうなんか?

うおおぉぉーー!!

湧き上がる大歓声。一気に盛り上がる白いヤツら。もちろんイングランド・サポーターです。そして少し控えめのブーイング。これはポルトガル・サポーター。よし、一緒にブーイングするぜ!と思ったけど、口笛を吹けないことに気付いてがっくり。仕方なく、ブーブーと小声でブーイング。うぅ、情けない。

後でこのシーンを見たら、ポルトガルのDFがバックヘッドでキーパーに返そうとしたところにオーウェンが突っ込んで抜けると、そのままクルリと回転して右足アウトサイドでキーパーのすぐ上を抜いた、抜群の嗅覚とゴール前の冷静さとテクニックを存分に発揮した、いいゴールでした。なるほどね。こういうことだったのか。

さあ、これでイングランドサポーターはますます勢いを増していきます。絶え間ないサポーターソングの大合唱の中、ルーニーが軽快な動きでポルトガルゴールに迫るも得点には至らず、一方のポルトガルはデコとクリスティアーノ・ロナウドがドリブルを中心に仕掛けるも、ゴールには至りません。

と、突然ルーニーがピッチサイド付近で座り込みました。ん?どうした?なんか右足を引きずってたみたいだけど。あれ?交代?ええっ?キレのあるいいプレーしてたやん!前半27分、ルーニー痛恨の負傷交代。代わりに入ったのはバッセル。

これも後で映像を見たら、少し前に右サイドを駆け上がってクロスを上げようとしたシーンでポルトガルDFに足を踏まれてて、しばらくなんとかプレーを続けようとしたけどやっぱりムリで途中交代、ということでした。そしてさらに後で分かったことですが、なんと足首骨折で全治3ヶ月だったそうです。なんてこったい。プレミアシップ開幕にも間に合わないじゃないですか。

ここから前半終了までは、パッとしない展開が続きます。特にルーニーを欠いたイングランドは、ゴールを決めたとはいえやはり調子の上がらないオーウェンがブレーキとなって前線がほとんど機能せず、次第にゴール前のシーンも減っていきどんどんディフェンシブな戦いになっていきます。一方のポルトガルも、デコ、クリスティアーノ・ロナウド、フィーゴが何度かドリブルで仕掛けるものの、最後の1フェイント、最後のパス1本が決まらず、エリア内には進入させてもらえません。

そしてそのまま前半終了。イングランド・サポーターの盛大な拍手と歓声、そしてポルトガル・サポーターのブーイング。心なしかオーウェンの得点シーンよりもブーイングの勢いは増している感じ。ポルトガル・サポーターはみんなポルトガルの勝利を信じつつも、あ~あ、あかんなぁ、もひとつだなぁ、いやな感じだなぁって思ってたはずです。もちろん私も。

ハーフタイム、大会マスコットのなんとか君が出てきて、ゴールキーパー相手にPKの練習を始めました。あれじゃぁロクに蹴れないだろうと思ったら、意外にちゃんとシュートしててちょっとびっくり。やるじゃないか、中に入ってる人。

そして後半。状況を打開するために前半からアップしてたルイ・コスタがいきなり来るんじゃないかという期待はあっさり外れて、選手交代なくゲーム再開です。

そして案の定、後半開始からしばらくは、前半の後半の再現となります。両チームともゴール前に決定的に迫ることはなく、淡々と時間が過ぎていきます。さらにエリクソン監督は、あまりの出来のよくないスコールズに代わって後半12分にフィル・ネビルを投入。あちゃぁ、さらに守備を固める気だよ。さすがにこれはマズいと思った監督、後半18分、ついに選手交代です。おっ来るか?あ、違った。11番、シモンだ。FWだな、まぁよし。

この交代で多少ポルトガルのゴールへの距離が縮まったものの、それでもやはりさらに守備を固めたイングランドの壁は堅牢で、最前線のヌーノ・ゴメスまではなかなかボールが渡りません。ドリブルで突っかけて倒されても審判のウルス・マイヤーがなかなか笛を吹いてくれず(ポルトガル・サポーターの激しいブーイングにも動じずに、ね)、エリア周辺でボールをこねくり回している間にどんどん時間だけが過ぎていきます。やばいよ、そろそろ。

後半30分、ポスティガ投入。これまたFW。しかーし、代わりに出るのは、、、フィーゴ?をいをい、なんでだ。そりゃ確かにドリブル突破できてなかったけど、でもキャプテンだろ!ショックのためピッチサイドまで戻ってくることもできず、ゴール裏からピッチ外に出ると、とぼとぼと歩いてくるフィーゴ。うー。納得いかーん。(でも写真はばっちり撮れました。)

そして、ついに、ついに、後半33分、ルイ・コスタ登場。待ってました!この舞台、まさにあんたのために用意されたようなもんだよ、ぜひ一発決めてくれ!

実はこの時現地ではあまりよく分かってなかったんですが、ものすごい前がかりの捨て身の総攻撃シフトになったんですね、これで。何しろポスティガ、シモン、ヌーノ・ゴメスとFWが3人、その後ろにデコ、ロナウド、そしてルイ・コスタと攻撃的MFが3人。

残り時間は12分。ロスタイムを入れてもたぶん15分。ここからはまさに一進一退の攻防が続きます。とにかく人数をかけてイングランドゴールに襲い掛かるポルトガルと、鉄壁の守備からカウンターでバッセルを走らせるイングランド。もしイングランドに1点入れば試合はほぼ決まりです。それを十分分かっているイングランド・サポーターはさらに熱い応援を力の限り送り続けます。

やがて残り時間が10分を切り、9分を切り、8分を切り、7分になった時。ゴール左サイドでボールをキープしたポルトガルの誰か(シモン?)が右足でセンタリングを上げます。そのボールはイングランドDFをふわりと超えると、ゴール前で待つ赤緑のユニフォームの誰かのところへ、、、来たぁ!ヘッド!

決まった!決まったあああぁぁぁーーー!!!

うおおおぉぉぉーーー!!!

この興奮、この雰囲気。狂乱するポルトガルサポーター。頭を抱えるイングランドサポーター。大歓声に揺れるルス・スタジアム。抱き合って喜ぶポルトガル・サポーター。がっくりと椅子に沈み込むイングランド・サポーター。そして席を立って、通路を走り回るポルトガル・サポーター。とにかく誰が決めたのかとか誰がみんなに祝福されてるのかとかそんなことは全く目に入らないし考えることすら思いつかない、そのくらいの興奮がスタジアムを覆い尽くしてます!来てよかった、ホントに来てよかったよ!!これだよ、この雰囲気だよ!!

この得点、実は交代で入ったポスティガが決めてたわけで、監督の采配がズバリ当たってたんですね。

そしてロスタイムに惜しいシーンがあるも、90分戦っても決着はつかず、結局このまま延長戦に突入

<<9. ポルトガルvsイングランド 延長 に続く>>

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July 02, 2004

E4:[観戦記] 7.準々決勝①前

まずはホテルで観戦準備。昨日とはちょっと気合が違います。準備した観戦グッズは以下の通り。

①RUI COSTA⑩ユニフォーム:日本で購入済み。たとえ無用なトラブルを避けるためにスタジアム外でのゲームシャツ着用は御遠慮ください、と言われてもこればかりは譲れません。
②Portugal EURO2004公式キャップ:日本で購入済み。でも現地で同じのがあって、そっちの方が安かった。
③Portugal タオルマフラー:国歌斉唱時に掲げるために必須。
④EURO2004公式ラッパ:昨日スポーツショップで買い物した時におまけで貰いました。もちろんPortugalカラー。
⑤EnglandTシャツ(赤):こっそり下に着るために。イングランドも好きなチームなので。。。
⑥EURO2004公式バッグ:いつものリュックは青色なので、やはりPortugalカラーで。

ユニフォームを着用し、キャップをかぶり、タオルマフラーとラッパをバッグに入れて担ぎ、もう全身どこをどう見てもポルトガル・サポーターになって、準備完了。完璧です。

昨日のこともあるので今日は少し早めに、3時間半前にホテルを出発。

さすがにこの時間だと地下鉄もそれほど混んでおらず普通にルスへと進んでいきます。

それにしても、イングランド・サポーターばっかりです。

地下鉄のホームも、社内も、応援歌で盛り上がる白いサポーターがほとんどで、赤いアウェイシャツを着たイングランド・サポーターも含めると、少なくとも8割以上は確実にイングランドサポーターです。

なぜだ?ここはポルトガルではないのか?首都リスボンではないのか?ポルトガル・サポーターはいったい何をしているのだ??

これでは完璧にポルトガル・サポーターになり切っている私がとてつもなく浮いているじゃないか。そしてかなり身の危険を感じるじゃないか。万が一ポルトガル・サポーター風の日本人が絡まれたら、助太刀してくれよ、ポルトガルの人たち。わざわざ遠い日本から君たちの代表をサポートしに来ているんだから。頼むよ。

などど考えている間に、何事もなくルス駅に到着。ぞろぞろと出口に向かいます。

外に出て周りを見渡すと、出口すぐそばの噴水はすでにイングランド・サポーターが占拠済み。フラッグを掲げ応援歌を歌い気勢を上げています。楽しそう。スタジアムに向かう観衆の群れも、どうみても7~8割がイングランド・サポーターです。

なぜだ?ここは決勝の舞台ルス・スタジアムではないのか?ベンフィカ・リスボンの本拠地ではないのか?ポルトガル・サポーターはいったい何をしているのだ??

首を傾げながらセキュリティチェックを受けて、写真撮影スポットとなっているエウゼビオの銅像を横目で見ながらスタジアムの下まで進んだ時に気付きました。あれ?公式スポンサーのブースがないぞ。来る途中にあったのを見落としたのかと一旦戻って眺めるも、それらしいブースは見当たらず。おかしい。どこかにあるはずだと思い、スタジアムの周囲をぐるりと回ってみることに。

あぁ、ありました。なんと駅とは180度反対側のスタジアムの裏側に。応援グッズが貰えるこのブース、今回の観戦では外せません。Portugalカラーの毛つき帽子をもらってにっこり。探してみてよかった。

Portugalキャップの上にこの毛つき帽子をセットし、さらに全身ポルトガル・サポーターとなってから、ゲートをくぐり階段を上がり、ついにスタジアム内へ。

真っ赤っ赤。真っ赤っ赤ですよ、このスタジアム。スタンドだけでなく屋根を支えるフレームまでもが全てベンフィカ・カラーの赤。そして白抜きでベンフィカ・リスボンの文字。美しい。

そしてデカい。デカいですよ、このスタジアム。さすがは6万5千人収容の今大会最大のスタジアム。やわらかなカーブを描いて上空へと伸びているスタンド。壮観。ぜひあの一番上に行ってみたい。

係員に聞いて教えてもらったシートは、メインスタンド1階席の後ろの方。イングランド・サポーター側のゴールエリア横くらい。う~ん、あんまりいい席ではないけど・・・。頭上の2階席が邪魔でちょっとモニターが見えにくいし・・・。立つと全然見えないし・・・。まぁとりあえず今はもうどうしようもないので、後で旅行会社に文句言ってやろと心に誓いました。

で、改めて落ち着いて周囲を観察。まだほとんど人の入っていない場内は・・・う~ん、それでもやはりイングランド・サポーターが優勢かな。2階席、3階席の先頭の壁?の部分にサポーターが掛けたフラッグの数もイングランド・サポーター側の方が優勢で、もちろんそのほとんどが白地に赤十字(St.George's Flagだったかな?)にチーム名や地名の入ったものです。

しばらく写真を撮ったり売店を覗いたりしながら待っていると、試合開始1時間前くらいに突然の歓声とブーイング。何事かとあわててピッチを見ると、イングランドの主力選手たちがピッチをのぞきに出てきたところでした。ルーニーやジェラード、コールといった面々がジャージ姿で出てきて、ピッチの状態やスタンドの様子を確かめて談笑してました。かなりリラックスした感じで。

次の大歓声は開始30分くらい前。両国の選手が練習に出てきて、練習を開始した時。ポルトガル、イングランド共に先発組と控え組は別メニューになっていて、先発組は柔軟やダッシュで体をほぐすことに専念し、控え組はボールを使ってキックの感覚を確かめていました。

ちなみにこの時注目していたのは、ポルトガルではまずはマヌエル・ルイ・コスタ。ところがどう見ても先発組に入っていなくてがっくり。それならばと次に注目したのはヌーノ・ゴメス。彼の得点感覚と男前っぷりに期待大です。とても絵になる選手なのでもっとブレイクしてほしい。

そしてイングランドではなんと言ってもルーニー。今までの試合で見せた精神的&肉体的強靭さと鋭いシュートに期待大です。ちょうど目の前でシュート練習をしていたので、もう目は釘付け。練習中もけっこうニコニコしてて、その度胸のよさを感じさせます。ルーニーはいよいよ本物になりつつあるので、ここでさらに上を目指してほしい。見た目よく似てるガスコインを超えるくらいにね。

やがて練習も終わり全選手が一旦引き上げた頃には、スタジアムは7~8割の入りで、かなり空席が目立たなくなってました。そしてこの時点でのサポーターの分布は・・・う~ん、見た目は五分五分かな。決勝Tということでサポーターが密集してなくて、全体的に赤・白のまだら模様な感じ。

旅行企画時から期待していた
「決勝T進出に沸くポルトガル・サポーターで真っ赤に埋め尽くされたルス」
という状態には、残念ながらなっていませんでした。うぅ。

そしてすでに大いに盛り上がっているサポーターの個人個人の声量や存在感そして応援の統一感では、明らかにイングランドが数段上でした。

やはり、イングランド・サポーターは世界最強、です。

街の中心ロッシオ広場もイングランド・サポーターに占拠されていたし、周辺のレストランもイングランド・サポーターに占拠されていたし、世界中のどこにでも大挙して押し寄せるイングランド・サポーターの勢いと、全員が一体となった見事な応援は、たぶん誰も止めることができないでしょう。世界中どこでもホームにしてしまうと言われるその絶大なる威力、身をもって思い知らされました。すごいぜ、イングランド・サポーター。

ついに審判に続いて選手がピッチに登場し、国歌斉唱に移る間も、イングランド・サポーターの勢いが衰えることはありませんでした。

しかし、ポルトガルの国歌斉唱の時だけは、さすがにブーイングを上回る大合唱。ポルトガル・サポーターここにあり。よーし、歌うぜ!タオルマフラーを掲げて、大合唱に合わせて歌います!適当にね!うーわーあーってな感じで!そして一段と声が大きくなって国歌が終わり、まさに大歓声に包まれるルス。うん、これだよ。この雰囲気だよ。来てよかったよ。

そして互いに握手し、写真撮影し、選手がピッチに散り、サイドが変わって目の前にポルトガル選手が来て、オーウェンとルーニーがボールの近くに立ち、後は試合開始のホイッスルを待つばかり・・・

<<8. ポルトガルvsイングランド に続く>>

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July 01, 2004

E4:[観戦記] 6.3日目

ポルトガル3日目。

この日は少し普通の観光旅行者っぽいスポットをめぐることに決定。

まずはサン・ジョルジェ城。ホテルの窓からも見えている、町の外れの小高い丘の上に立つお城です。ホテルからてくてく歩いて坂道を登っていき、途中に修道院やテージョ川をきれいに見渡せる場所を経由して丘の頂上へ。城門を2つほど抜け城内を通り抜けて広場のような場所に到着。

ここからのリスボンの街の眺めは最高でした。ホテルやロッシオ広場、旧市街、4月25日橋とその向こうで両手を広げたキリスト像。それらを広場からだけでなく、城壁の上からも一望できます。気分は城壁守護の兵隊さんです。【お勧め度:◎】

あと内側の城門を出てすぐのところにあるおみやげやさんもお勧め。ピンバッジとかレンガとかの小物をたくさん買ったんだけど、ちゃんとひとつひとつ小さな袋に入れてくれて、にっこりありがとうと言われました。かなりの好印象でした。

次にタクシーを掴まえてテージョ川のほとりベレン地区のベレンの塔へ。なるほどなかなか美しい塔です。4.5ユーロ(高!)払って中へ。狭い階段をぐるぐる上がって最上層までたどり着くと、そこからは4月25日橋とキリスト像、発見のモニュメントが一望できます。【お勧め度:○】

ここではトイレに行ったのですが、入り口にHとMと書いてあって、どっちが男子でどっちが女子か分からなくてずいぶん困りました。誰も後ろから来てないのをしっかりと確認してから、たまたま空いていた方を使用してそそくさとその場を立ち去りました。後で調べたらHが男子、Mが女子だったようです。・・・よかった。合ってた。

そこからてくてく歩いて発見のモニュメントへ。なんか大航海時代の有名な人達の彫刻(バスコ・ダ・ガマとか)の付いたデカいモニュメントなんだけど、説明されなきゃよく分かんないし、あんまり面白くない。【お勧め度:△】

さらに広い道と市電の下をくぐって道の反対側にあるのが、ジェロニモス修道院。これはもう遠目に見ても明らかにデカいです。こんなデカいもんよく石を積んだだけで作るもんだ。観光バスから降りてきた観光客でごった返す入り口に行き、まずはタダで入れる教会へ。

うっ、デカい!デカいよ!!ヨーロッパの教会とか修道院とかカテドラルなんてのはどれもこれも似たりよったりでその違いは私にはよく分からないしあんまし感動もしないんだけど、これは一味違いました。とにかくデカいんです。天井がはるか上の方にあります。石造りなのに。どうやって積んだんだろう。それと入って右手に棺のようなものがあったんですが、この白い蓋には剣を差した王様?の像が模られていて、おぉっアラゴルン!ってな感じでした。(←ロード・オブ・ザ・リング指輪物語の王様ね)【お勧め度:◎】

次にちょっと悩んだけど4.5ユーロ払って中へ。まずは回廊。2階建てのそのデカさも驚きですが、その壁面一杯に掘り込まれたレリーフの緻密さはさらに驚きです。いったい何年かかって彫り上げたんだろう。そのまわりにいくつか部屋があるんだけど、この部屋がまた広い広い。で、次に進もうと思って歩いていくとなぜか入り口にしか戻れない。あれ?おかしい。さっき順路って書いてあったのに。一旦入り口に戻ってもう一度進んでみてもやっぱり戻っちゃう。あとはお土産コーナーにしか行けない。あれぇ?・・・と、いうことは、おいおい、これで終わりかよ!これで4.5ユーロかよ!!そりゃ詐欺だぜ、お兄さん。【お勧め度:△】

がっかりしつつ市街地に戻るためにタクシー乗り場へ。ガイドブックを指差してここに行きたいんだよと説明するもなかなか分かってもらえず、そんなとこ行けないから降りろと言われる始末。んがーって怒ってたら英語をしゃべれる運ちゃんが来て話しの通じない運ちゃんに説明してくれて、オー分かった乗れ乗れというわけでようやく市街地へ。ふぅ、よかった。

そして着いたのはポルトガル名物のケーブルカー。ちゃんと乗りたかったんで下に行ってくれと頼んだはずなのに着いたのはなぜか上。確かにずいぶん坂を上がって行くなぁとは思ってたけど、やっぱり。仕方なくとぼとぼと下まで歩いて、下に着いたらピピーとか鳴って止まってた車両がぶぶーんと上がっていってしまいました。

しばらくすると次のが入れ替わりで降りてきたので、一番乗りで1.1ユーロ(安!)払って眺めのよさげなシートに着席。と、しばらくして現地のデッカいおばちゃんが乗ってきて、うわー来んなよぉと思ったら案の定私の視界をどーんと塞いでしまったんで、仕方なく席を譲って代わりに眺めのよさげな窓際を確保。ピピー、さぁ行くぜぇ。

お、おぉー、すごいすごい。おっすれ違った。おっおっちゃんが飛び降りた、おぉおぉ、お?止まった?ありゃ?もう着いた?

ちょっとあまりにもすぐに着いてしまったけど、けっこう満足でした。ちなみに公共交通機関共通カード(リスボンカード?)を買っておけばタダで乗れるみたい。現地の人はICOCA(関東はSUICA)定期みたいなやつでピピって乗ってた。【お勧め度:○】

そして道なりにてくてく坂を降りる途中に、スーパーを発見。リスボンで初めて見つけました。水、水~と探して、おぉありました。1.5Lペットボトルが、、、20セント?げげっ。いままでバールで500ml1.5ユーロとかで買ってたのに。昨日は1.5Lペットを2.5ユーロで見つけてすぐに買ってニヤニヤしてたのに。なんてこったい。

海外旅行に行って宿に着くとまずは近所のスーパーを探すのは鉄則だし、いつもそうしてきたし、今回も探したけど見つからなかったんだよね。くぅ。もったいない。確かにたいした額ではないけれど、でもとてもやられた感じ。

しょんぼりしながら街の中心地ロッシオ広場に向いて歩き、途中に昨日チェックしておいたスポーツショップへ。ここで明後日に備えて、イングランドTシャツを購入。もちろんEURO2004バージョンのものです。これはRUI COSTA⑩の下に着ていくつもり。そしてフランスについてはギリシャ相手に力いっぱいサポートできるので公式ユニフォームが欲しかったけど、どこにもなかったので、泣く泣くEURO2004バージョンのフランスTシャツで我慢。くぅ。

昼も過ぎてだいぶお腹が空いてきたので、近所のオープンテラス?のレストランのメニューを何軒かチェックして、あまり高くなさそうな、それでいてサポーターに占拠されてない店に着席。4ヶ国語メニューの英語部分を見て、分かるやつを注文。メニューはコーラと貝類のなんか一人前(って英語で書いてあった)。

出てきたのは貝類の石焼シーフードピラフ・トマト風味(?)。見た目はなかなかイケてそう。どれどれ。おぉ!うまいぜ!貝といいエビといい御飯といい、かなりイケてるぜ!こりゃ大当たりだ!もぐもぐもぐもぐ。うん、お腹いっぱい。満足。よし、一旦ホテルに戻るか。

・・・というわけで、これで普通の観光はおしまい。

<<7. 準々決勝①前 に続く>>

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E4:[観戦記] 5.ドイツvsチェコ

さあ、試合開始!

ちなみにチェコのスタメンは戦前の予想通り。ネドベド、コレル、ロシツキー、ポボルスキー、バロシュの前線の主力はピッチ上にいません。すでにD組1位抜けを決めているチェコにとって、この試合は調整試合にすぎない、確かにそう思わせる布陣です。

対するドイツはフルメンバーを揃え、この試合にかける意気込みを感じさせます。ただ、それでもバラックとカーン以外にパッとした選手がいないというのは、かつての強豪国としてはあまりにもさみしい。

そして序盤から両チームともペースの握れないままに淡々と時間だけが過ぎていきます。

ドイツはバラック1人がキレたプレーを披露するものの、それに応える選手が周りにおらず、どうにもなりません。チェコはペナルティエリア外まではボールを運べるものの、やはりそこでタレント不足を露呈してしまいエリア内に切り込むことは全くできません。

やがて単調なプレーの連続に観客の不満が高まってきた前半21分。ついに試合が動きます。

なんかチェコのゴール前に迫ったなぁと思ったら、なんかポロリとボールがこぼれてきて、誰かがそれって蹴ったら、なんかそのまま入っちゃった。(以上、見た印象のまま書いてみました)

実際にはバラックの素晴らしいボレーシュートがキーパーの手をかすめて決まったんですが、ちょうど延長線上後ろのしかも反対側のゴール付近にいた私には、なんであれが入るのかよく分からない、そんなシュートでした。

とにかく、これでドイツが先制し、1-0。決勝T進出へ望みをつなぎます。

というか、この時、正直言ってこの試合は終わったなと思いました。両チームのモチベーションの差やここまでの試合内容を考えると、このまま1-0か2-0で終わってドイツが決勝T進出を決め、オランダは健闘むなしく予選落ちだなと。

スタジアム全体もそんな雰囲気に包まれる中、再び淡々と時間が過ぎていき、前半30分を迎えます。

ここでチェコが右サイドでFKを得ます。なかなかいいポジションからのFKなのですが、悲しいかな蹴る選手がいません。ロシツキーかネドベドがいれば、そう思いながらそのキックを見つめます。

チェコの選手が左足で蹴ったボールは、蹴った瞬間に可能性を感じさせる勢いで飛び出します。

ドイツの高い壁を超えていくその軌道は、私の腰を上げさせるに十分なものです。

必死に手を伸ばしたカーンの指先をかすめてゴール右上に決まったそのFKは、まさに芸術的でした。

チェコ、同点!1-1!

一気に盛り上がるチェコ・サポーター。呆然とするドイツ・サポーター。

ちなみにこのFKを決めたのはハインツ。スピードといい軌道といい申し分ない、美しいFKでした。

さあこれで俄然試合が面白くなってきました。勝利が至上命令のドイツが遮二無二攻撃を仕掛けるはずです。そしてそこにはカウンターからのチャンスが当然チェコにも生まれるはずです。

ここから共に時折ゴール前に迫るものの、やはりお互いに決め手を欠いて、やがて前半終了。

そして後半。

相変わらずの試合展開のまま、時間が過ぎていきます。やがて後半15分に主力の1人、バロシュが登場。

そして後半32分。

おっ、1点目と同じ向こう側のゴールにチェコの選手が突っ込んでいったぞ。でもなんか押さえられたっぽいなぁ。あれ、なんかボール出てきたぞ。あれれ。決まったのか?決まったんだな。うぉー、決まったー!うおおぉぉーー!!

実際にはバロシュがドリブルで突っかけてDF2人を抜いてシュートし、カーンに当たって跳ね返ったボールを再び冷静に流し込んだゴールでした。ただこれも向こう側のゴールだったため、私にはとにかく決まったことしか分かりませんでした。

とにかく、チェコが逆転!2-1!

チェコ・サポーター、狂喜乱舞!

このままいけば、まさかオランダがラトビアに負けることはないだろうから、オランダの勝ち抜けです。いいぞいいぞ!このまま行ってくれ!

しかし、ここからのドイツの攻撃は凄かった。ホント凄かった。と言っても、技術が高度だったわけでも創造性に溢れていたわけでもありません。

ただひたすらにゴール前にクロスを上げ、ただひらすらにゴール前に突っ込んでいく。これを何度も何度も愚直に続けたのです。しかもロスタイムに入っても全く動じることなくゴールに迫り続けるドイツ。

ファンタジーやクリエイティブという言葉とは全く縁がなくても、大きな大会で常に結果を残してきたドイツという国の凄みを、その真の恐ろしさを身を持って体感させられました。

それでも、やはり現在のドイツにチェコの固いディフェンスを打ち破ることはできず、試合終了。

やっほぅ!

チェコよくやった!

これで、オランダが決勝T進出だ!

うほほーい!

終わってみれば主力を落としても勝ったチェコの凄さよりも、むしろそのチェコにすら勝てなかったドイツの不甲斐なさばかりが目立った試合でした。こんなんで、2年後のW杯大丈夫か?と心配になるくらいに。。。

<<6. 3日目 に続く>>

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June 29, 2004

E4:[観戦記] 4.グループD最終節前

そして、いよいよ、ドイツvsチェコ戦のスタジアム「ホセ・アルバラーデ」(と現地係員は発音してました。)に出発!

2時間前に着けばいいかなと思い、さらに30分前にホテルを出て地下鉄駅に向かいます。切符を買って(もちろん往復券)改札を抜けて待つこと数分、列車がホームに入ってきました。

うおぉぉ!なんじゃこりゃ!満車やんけ!!

そう、入ってきた列車は大量のドイツ・サポーターと少数のチェコ・サポーターですでに埋め尽くされていたのです。

う、仕方ない。まずは1両やり過ごしてみよう。

さらに待つこと数分。次の列車が入ってきました。が、、、やはり満車です。

くそぅ。仕方ない。乗るぜ!無理矢理でも!!

ということでドアの上に手を掛けて、むにむに~と押し込んでムリヤリ乗車完了。まったく、平日朝8時半の御堂筋線じゃあるまいし、ポルトガルまで来て満員電車とは。とほほ。

などと悲しむ暇もなく何駅か止まる度にさらにむにむに~むにむに~と人が乗ってきます。おいおい。こりゃ乗車率200%だよ。平日朝8時半の御堂筋線の梅田~淀屋橋間だよ、これじゃあ。とほほほ。

などと悲しんでいる間に、とある乗り換え駅に到着。ここで、かなりの人数が降り、社内はだいぶ快適になりました。ふぅ。もう少しで手つりそうだったもん。

で、快適になったと同時に元気になったのが社内のドイツ・サポーター。少数のチェコ・サポーターを意識しつつ、大声で応援歌を歌い始めます。それも車両のあちこちから呼応するように。一方チェコ・サポーターはグループ1位抜けを決めているせいか、おぉまぁ頑張れよと言いたげな余裕の態度で、盛り上がるドイツサポーターを眺めています。

そして数分後、地下鉄が地上を走り始めてしばらくすると、なにやらデカい建物が。

おぉ!!
これが、ホセ・アルバラーデ・スタジアム!!
すげぇ、綺麗!!
そして、派手派手!!

焦らずにまずは少し離れたところから写真を撮り、さらにスタジアムを眺めながら気を落ち着けてから、セキュリティチェックと持ち物検査に進み、無事にクリア。

ついにEURO2004のスタジアムの敷地に足を踏み入れました。

ここで焦らずにさらに周りを見回して、公式スポンサーがなにやらイベントをやってるっぽいのを見つけると、早速そのひとつに参加。このCarlsbergのブースでは、チューブの手前からサッカーボールを蹴って2つある出口がチェコとドイツになってて、ボールが入ったほうの国のカラーの毛のついた帽子(?)をもらえる模様です。

と言っても実際には好きな方をくれそうだったので、もちろんチェコをGET!!

次に公式ショップを見つけて、パンフレットとチケットホルダー、キーチェーン等をGET。

再び心を落ち着けると、再びチケットを取り出して、スタジアムのゲートを通過し、エリアを確認し、階段をトントントンと上がりました。

ついに、ついに、EURO2004のスタジアムに足を踏み入れました。

おぉ!
これが、ホセ・アルバラーデ・スタジアム!!
すげぇ、綺麗!!
そして、中は外よりももっと派手派手!!

スタジアムとスタンド全体がスポルティング・リスボンの緑色と黄色で綺麗に統一されているのはもちろんですが、さらに座席がひとつひとつ色違いになっていて、そのコントラストが実に鮮やかで、抜群の美しさを醸し出していました。

少なくとも美しさという点においては、このスタジアムは今までに見た中で間違いなく最高です。さすがは新築。

まずは座席を確認したところ、ドイツホーム左側のコーナー付近(カテゴリー2)でした。できればチェコ側がよかったけど、まあよし。周りがドイツサポーターだらけにならないことを祈りましょう。

次に少し場所を移動してスタンド全体や両国のサポーターの掲げた横断幕等の写真を何枚か撮り、チェコのサポーターの盛り上がりを満喫しつつ待つこと約1時間。そろそろ練習をしに選手が出てくるはずです。

まずピッチに姿を現したのは、でかいゴールキーパー。そして一気にヒートアップするドイツサポーター。ということは・・・

カーン
です。
よく見ると確かにカーンです。

続いてドイツの他の選手、チェコのゴールキーパー、チェコの他の選手の順に登場すると、そのたびにサポーターの大歓声と大ブーイングが巻き起こり、スタジアムは一気にEUROモードに突入。いい感じです。

この練習では私の視線はただ1点に注がれていました。

そう、ネドベドです。
昨シーズンのヨーロッパ最優秀選手、バロンドール受賞者です。

すでにグループリーグ1位通過を決めているチェコは、この試合では主力をほとんど全員休ませるとの話でした。つまり、ネドベドはもちろん、コレル、ロシツキー、ポポルスキーといった選手は、この練習でしか見れないわけです。練習でもいいので、彼らの姿を、動き、ボール捌きをこの目に焼き付けておかなければなりません。

ちなみに、ネドベドとコレルは遠目にもすぐ分かりましたけどね。あのふさふさブロンドとでかいツルツルは一目瞭然。

やがて練習が終わり、彼らがピッチを去っていきました。

そしてスクリーンでスタメンが発表され、ますます盛り上がるサポーター。

さあ、いよいよです!!

全選手が2列に並んで現れ、
そして一列に整列し、
それぞれの国家を斉唱し、
写真を取り、
ピッチに勢いよく散っていきました。

そして審判の笛が高らかに鳴りました。

ピィーーーッ!!

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