生首に聞いてみろ
■生首に聞いてみろ
□作者 法月綸太郎
□出版 角川書店
「このミス」今年度ダントツの1位で、評論家も大絶賛ということで、ハードカバーの高い本(定価1800円!)を珍しく購入しました。
普通は文庫化を待つんですけどね。
そして、夜11時から読み始めて、朝の4時までずーっと読んでました。
というわけで、感想です。
う~ん・・・。
あの結末は、緻密に配置された伏線と完璧なロジックから導き出された結論・・・なんでしょうか?
正直に言うと、ついていけませんでした。
途中まではよかったんですが、後半になって複雑な家族関係にストーリーの焦点が移っていくあたりから、徐々に興味が離れていってしまったように思います。
それは、明快な論理とは全く別の、ドロドロした人間の情念の世界で、その世界を完璧なロジックだけで説明しきることは、正直不可能なのではないかと。
ただ、その「このミス2005」のインタビューで、作者はこう言っていました。
「最近現実世界で起きている、人間性の感じられない、いわゆる猟奇殺人を書くことはできるけど、それはしたくない。やはり犯罪は人間の意志が起こすものだから。」
つまり、この作品で作者が挑んだのは、まさに後半から終盤にかけての展開にこそあるわけです。
説明不可能とも思える人間の情念を、ミステリならではの明快なロジックで解き明かしてみよう、と。
なるほど。
この点を踏まえた上で、また、もう一度、読み直してみようと思います。


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